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シンギュラリティサロン@東京#8 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第8回公開講演会」を、次の通り開催します。
今回は、松田先生が会長を務めるジャパンスケプティックスとの共催となります。

日時 2016年3月13日(日)13:30-16:00
場所 科学技術館第三会議室(科学技術館6F)
※第5回までと場所が異なりますのでご注意ください。

題目
13:30-15:00 公開講演「日本からシンギュラリティが起きる?」松田卓也(神戸大学名誉教授 株式会社ブロードバンドタワー顧問)
15:00-16:00 質疑討論 司会 ジャパンスケプティックス副会長 高橋昌一郎

定員 85名(先着順)
※入場料無料 ご来場の際は受付にてpeatixチケットをご提示願います。

お申し込みはこちらからお願いします。
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シンギュラリティサロン#13 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#13(第13回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年2月27日(土)13:00- 15:00
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

講演題目
「第二の大分岐-汎用人工知能は雇用を奪うか?経済成長をもたらすか?人々は遊んで暮らせるか?-」
井上智洋 駒澤大学経済学部専任講師

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。
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シンギュラリティサロン#12 高橋 恒一「人類を再発明するのに必要なこと」

さる2016年1月31日(日)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第12回公開講演会」を開催しました。

今回は、理化学研究所 生命システム研究センターチームリーダーで全脳アーキティクチャ・イニシアティブの理事・副代表を務める、高橋 恒一氏が、「人類を再発明するのに必要なこと」と題してお話されました。

以下、講演要旨です。

—————–
シンギュラリティー=人類の再発明

自己改良するAIによる爆発的な科学技術の発展、つまりシンギュラリティーが2045年ごろに起こると言われている。そうなれば人類の歴史上最も大きな出来事になるであろう。そのようなことは本当に起きるのだろうか、そしてそれは本当に2045年頃に起きるだろうか?今日はこのことについて真剣に考えてみたい。

シンギュラリティーに向けて、ロードマップを幾つかの段階に分けて考える必要がある。非常に大雑把に言えば、まずは一般に入手可能な計算機の能力がヒト並み(1H)に到達する2030年頃までの15年、次に人類全体を凌駕する2045年頃までの15年間の二段階がある。

現在から2030年までで具体的な壁となっているのは、プロセッサのエネルギー効率(発熱)だ。熱密度はすでに限界に到達しており、さらなるコンピュータの性能向上のネックになっている。半導体の微細化に関するムーアの法則が終わると言われている2020年ごろ以降も能力向上を続けるためには、ノイマン型から脳(ニューラル)型への移行が必要だろう。脳型コンピュータへの移行が実現できれば、あと3桁から6桁の性能向上は可能なので、2030年ごろに1Hの計算機を一般に普及させることも可能だろう。

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シンギュラリティサロン@東京#6 齊藤元章「プレ・シンギュラリティ ~科学技術の収穫加速的進化による社会的特異点の到来は近い~」

新春最初の公開講演会は、昨年、ベンチャー企業でありながら、Green500でトップ1からトップ3までを独占するという偉業を達成した株式会社PEZY Computingの代表取締役社長 齊藤元章様の講演でした。当日は、通常のサロンの2倍の座席を準備しましたが満席となり、皆様の興味の強さがうかがえました。齊藤様の講演も熱を帯びたものとなり、2時間近いご講演をいただき、質疑応答も含め2時間半超の熱い議論となりました。

講演内容は、収穫加速的進化がどのようにして社会を変化させていくかを
SDカードやレースゲームの画質など様々な例とともに、わかりやすく解説した後、具体的に、新エネルギーが生まれ、地産地消型になりエネルギーフリーに近づくと、農業、工業ともに生産性が劇的に向上するとともに、ものの価格が低下し社会が変化していくということを示されました。

また、シンギュラリティを起こす開発体制としてのスカンクワーク体制が適切であることを、熱核融合の開発の歴史におけるロッキードの小型熱核融合炉の重要性や最近のスパコン開発競争での大型化を例にわかりやすく説明していただきました。

最後に、シンギュラリティの先の形として、コネクトーム(100億個のニューロンと100兆個の接続)が全人類まで拡張されたアーススケールコネクトーム、銀河規模まで拡張されたギャラクシースケールコネクトーム、1500億個の銀河の密結合まで拡張されたユニバーサルスケールコネクトームという夢が広がる概念を提示されました。

(報告:根本茂)

シンギュラリティサロン@東京#7 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第7回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2016年2月13日(土)18:00-20:00
場所 ジーニアスセミナールーム(東京都千代田区神田和泉町1-12-17 久保田ビル5F)
※第5回までと場所が異なりますのでご注意ください。

題目

18:00-19:30 講演「10年後と100年後と1000年後の未来」石黒 浩 (大阪大学基礎工学研究科教授(特別教授) ATR石黒浩特別研究室室長(ATRフェロー))

19:30-20:00 自由討論

定員 90名(先着順)
※入場料無料 ご来場の際は受付にてpeatixチケットをご提示願います。
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シンギュラリティサロン@東京#6 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京#6(東京・第6回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年1月24日(日)13:30-15:30
場所 ジーニアスセミナールーム(東京都千代田区神田和泉町1-12-17 久保田ビル5F)
※第5回までと場所が異なりますのでご注意ください。

題目
13:30-15:00 「プレ・シンギュラリティ ~科学技術の収穫加速的進化による社会的特異点の到来は近い~」齊藤元章(株式会社PEZY Computing 創業者・代表取締役社長)
15:00-15:30 自由討論

定員 100名(先着順)
※入場料無料 ご来場の際は受付にてpeatixチケットをご提示願います。
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シンギュラリティサロン#12 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#12(第12回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年1月31日(日)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

題目
13:30-15:00 講演「人類を再発明するのに必要なこと」
高橋 恒一
理化学研究所 生命システム研究センターチームリーダー
全脳アーキティクチャ・イニシアティブ 理事・副代表
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任准教授
大阪大学大学院 生命機能研究科 招聘准教授
ロボティック・バイオロジー・インスティチュート株式会社 最高情報責任者
AI社会論研究会 共同発起人

15:00-15:30 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。
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シンギュラリティサロン#11 栗原聡「加速する人工知能研究の未来」

さる2015年12月26日(土)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第11回公開講演会」を開催しました。

話し手を務めたのは、電気通信大学大学院情報システム学研究科教授で、ドワンゴ人工知能研究所客員研究員、科学技術・学術政策研究所客員研究官、そして人工知能学会理事兼学会誌の論文誌編集長として、人工頭脳の研究開発分野全般に幅広く携わる栗原聡氏が招かれ、「加速する人工知能研究の未来」というテーマで発表が行われました。

今年一年のまとめともいえる今回の講演では、世界中から注目を集め、ブームともいえる状況にある人工知能の研究開発を取り巻く国内外の動きや背景についての解説からはじまり、主流となっている人工知能のタイプやDeep Learning研究の現状など、幅広い内容が取り上げられました。また、栗原教授が現在研究開発を進めている”場の空気を読む人工知能システム”こと『Aung-AI(あうん・人工知能)』は、どのようにして開発されているのかについてもくわしく紹介され、後半の質疑応答では会場から数多くの質問が寄せられました。

慶応大学の理工学研究科を卒業後、NTT基礎研究所や大阪大学で情報に関わる研究を長年続けてきた栗原教授は、現在のブームは3度目であり、Deep Learningも新しく登場したわけではなく、アイデアは相当前からあったものだと言います。人工知能といっても様々な種類がありますが、デザインの主流としては、「感情・意識を持つAI」「汎用AI」「スーパーAI」の大きく3つがあり、そこからシンギュラリティが生まれるのではないかとしています。

また、そうして分類された中でも様々なアイデアやアプローチがあり、例えば栗原教授が目指す『Aung-AI』は人とコンピュータが心地よく対話できる状態を実現するものですが、そこでは”心地よさ”の定義をどうするのかといったことや、人の脳がスーパーコンピューターを越える処理能力をどうして実現しているのかといったことを、ある時は生物学的に、ある時は社会学的に、または意識や無意識といった分野からも考察されています。

90分にわたる講演内容で印象的だったのは、人工知能を作る技術や環境が揃い、具体的なアプリケーションやシステムが出てくるようになったが、今後しばらく研究全体を牽引するのはこうした「弱い人工知能」だろいうというコメントでした。その理由は使いやすさにあり、研究開発では実際に作って、動かして、改良しないと競争には勝てない、とも栗原教授は言います。一方で、すでに欧米で人工知能の法律や倫理を研究する組織が次々登場しているのも、今後急速に社会の中でAIが身近になる可能性が高いことを示唆しています。それに対し栗原教授は、倫理規定やガイドライン制作は必要で、人工知能学会でも倫理委員会が立ち上がっているが、現実に人に寄り添うレベルの高度な人工知能システムがまだ実際に稼働していない状況で議論を進めるのはなかなか難しいとしています。

鍵となるのは、日本人らしいドラえもんや鉄腕アトムのような友達感覚の人工知能であり、栗原教授も共進化するフレンドリーなAIが登場することを期待しており、そうした面についても研究開発を行っていきたいということでした。

(報告:野々下 裕子)

*講演資料:

松田卓也氏新著「人類を超えるAIは日本から生まれる」好評発売中!

シンギュラリティサロン主宰・松田卓也氏の新著、「人類を超えるAIは日本から生まれる (廣済堂新書)」が発売されました。

現在、世界でくりひろげられているAI開発競争、シンギュラリティにむかう未来予測、知能拡張の具体像など、今まで松田氏がシンギュラリティサロンで語ってきた内容が、わかりやすくまとまった本になっています。

昨年6月にシンギュラリティサロンで講演いただいたペジーコンピューティングの齋藤元章さんと松田氏の対談も収録。(齋藤さんの講演は今月東京でも行われる予定です)。

この本を読んで、日本を救う”現代の志士”が、ひとりでも多く現れてほしいものです!

>> Amazon販売ページへのリンク

人工知能の能力が人類を超え、私たちの生活を一変させるという、まるでSFのような予測が現実味を帯びつつある。誰がそれを成し遂げ、世界の覇権を握るのか?現時点のトップランナーはグーグルなどの欧米勢。しかし、日本には大逆転の隠し球がある!それは2015年6月、世界的なスーパーコンピューター省エネコンテスト「グリーン500」で1~3位を独占した気鋭の開発者、齊藤元章氏が手がけるNSPUだ。

シンギュラリティサロン@東京#5 白山晋「ディープラーニングによる人工知能実現の困難性と可能性」

さる2015年12月20日、航空会館にて、シンギュラリティ・サロン@東京「第5回公開講演会」を開催しました。

今回は、東京大学の白山晋さんを講師に迎え、「ディープラーニングによる人工知能実現の困難性と可能性」というタイトルにて今、話題のディープラーニングについてお話をいただきました。

全体的な内容は、6月の大阪での講演内容をベースに、第9回データ指向構成マイニングとシミュレーション研究会の講演内容も追加され90分間お話されました。

前半は、ニューラルネットワーク、ディープラーニングの共通の原理についてわかりやすく解説。ディープラーニングは、ニューラルネットワークの層が深くなったものとみなせること、ニューラルネットが有する欠点の内、いくつかの欠点を補うことが示され現在の一大ブームを起こしていることなどを説明されました。

後半では,個人が持つ,隠れた(あるいは隠された)知識に注目する知能の定義の問題と、人の知能を定量的に測ることから得られることとディープラーニングから知り得ることの類似性を提示。ディープラーニングは現時点では,局所的な成功例に過ぎず,他手法での従来研究をみても,現時点でのディープラーニングでは人工知能を実現することは難しいと考えられるとも提言されました。
一方.様々な分野での応用できる可能性があるため、人工知能の実現に拘ることなく応用範囲は拡大するだろうとい見方も提示されました。

最後に、ニューラルネットの原理を理解した技術者は少なくなく、高速に動作するプログラムを実装できるプログラマーも少なくないが、両方できる人材は少ないため、これからはそのような人材が必要とされるとも話されました。

(報告:根本 茂)

*プレゼンテーション資料ダウンロード: