シンギュラリティサロン#20 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#20(第20回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年12月10日(土)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン内プレゼンラウンジ(ナレッジキャピタルへのアクセスはこちらを、施設内のナレッジサロンへのアクセスはこちらをご参照ください)

講演題目
「ポケモンGOからシンギュラリティへ」 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科教授

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

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シンギュラリティサロン#19 山﨑 匡「ヒト全小脳リアルタイム シミュレーションを目指して」

2016年10月15日、グランフロント大阪・ナレッジサロンで開催されたシンギュラリティサロンで電通大による山崎匡さんの小脳の実時間シミュレーションの講演が行われましたが、とても興味深い素晴らしいものでした。

会場は一杯で講演後に熱い質疑応答がかわされ、その後も講師との個別の議論が続きました。

小脳は脳全体に占める体積では10%だけですが、ニューロンの数では80%と圧倒的です。大脳皮質は6層であるのに対して、小脳は3層で浅いが、それをニューロンの数で補っているようです。小脳はニューラルネットの言葉で言えば、リキッドステートマシンと呼ばれるものに相当します。

山崎さんの発表は、ネコ程度の細胞数の小脳の実時間シミュレーションについてです。解くべき基礎方程式はニューロンの電位を決める非常に具体的な常微分方程式で、時間的に積分します。スパイキングニューロンモデルです。小脳は大脳と違って、マスターアルゴリズムがよく分かっているので、非常に現実的なシミュレーションができます。

計算は理研にある2ペタフロップスの齊藤スパコンの菖蒲を1週間走らせました。モデル小脳に運動学習をさせるために必要な時間です。講演では具体的なコード、齊藤スパコンで速く走らせるための工夫など、生々しい話も紹介されました。結果は素晴らしいもので、世界最大規模であり、また実験結果をうまく再現します。

話を聞いて受けた感想は、日本の小脳科学は世界の第一線を走っているというものです。そのことは小脳のレビュー論文を調べてもわかります。第一人者の伊藤正男先生は87歳にして現役で論文を書いておられるそうです。大いに励みになります。英語で論文を書くことが、世界の評価につながります。この点は人工知能学界の研究者が心すべきことです。

2018年にはできるであろう最高速度260ペタフロップスの齊藤スパコンを用いて、ヒト小脳の実時間シミュレーションをする予定だそうです。その先は2019年に予定されている1エクサフロップスの齊藤スパコンを用いた、大脳のシミュレーションでしょう。EUに先駆けて全脳シミュレーションをすることも夢ではありません。

(報告:松田 卓也)

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*講演資料:

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第1回シンギュラリティシンポジウム ⑦ パネルディスカッション「本当に日本からシンギュラリティを起こせるのか?」

要約

 まず文部科学省の栗原潔氏から「政府の研究開発施策について」と題した話題提供があった。本シンポジウムのテーマであるシンギュラリティにも関連が深い分野である革新的人工知能研究を推進する体制の立ち上がりを示す政策に関する説明があり、大規模なICT分野のプロジェクトとして文科省がいままで本格的には参入していなかった分野とも言われるが昨年の概算要求により本年度54.5億円の予算措置がなされており、並行して国際的な研究活動への参画・ベンチャーエコシステムの確立等も重要、という認識が示された。
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第1回シンギュラリティシンポジウム ⑥「エクサスケーラーからプレ・シンギュラリティへ」齊藤元章

次世代スパコン開発は2年4カ月、汎用人工知能開発は1年目、次世代AIエンジン開発に着手したのは6カ月と短いが、本日は無礼講ということでお話したい。私は「やらないからできない」「無いものは自分達で作る」を旨としてやってきている。

人類が手にしたことがなかった「最強の科学技術基盤」を、我々は間もなく手に入れることになる。今日はこのような内容を、皆さんに頭に残して帰って頂けたらと思う。私の考えるところでは、この基盤は次世代AIエンジンと次世代スパコンの連携によって生まれてくる。

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「シンギュラリティサロン」について

シンギュラリティ(技術的特異点)とは、人工知能の能力が人類のそれをはるかに超える出来事または時点と定義され、それ以降の人類の歴史は予測できないとされています。またその時点で人工知能の能力が爆発的に進化する知能爆発が起きるとも言われています。

本サロンでは、シンギュラリティに関する公開講演会や勉強会を定期的に行い、シンギュラリティを様々な側面から議論することによって、主として専門家と一般市民の意識改革を行うことを目指しています。

(詳しくは設立趣旨へ)