シンギュラリティサロン#18 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#18(第18回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年9月18日(日)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン内プレゼンラウンジ(ナレッジキャピタルへのアクセスはこちらを、施設内のナレッジサロンへのアクセスはこちらをご参照ください)

講演題目
「知識:その神経科学,その意義,その進化」
倉重 宏樹(電気通信大学大学院情報理工学研究科研究員

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

講演概要
人類の歴史は知識の発展の歴史であるといっても過言ではない.我々は個人のレベルでも,また人類コミュニティのレベルでも,外界からの情報や脳の内部で創成した情報を,知識として構造化して発展させてきた.このような知識の発展は,しかしながらただ無作為的に情報が蓄積する過程ではない.多くの神経科学や心理学の知見は,知識がいかに発展するかについての法則性を明らかにしつつある.本講演では,それらの知見を概観した後,とくに脳の作動原理としての最適化という観点から,知識の発展過程を記述しうる理論を模索したい.さらにこれを踏まえ,知識発展のテクノロジーによる増進の可能性を,とくに人工知能との共創という観点から議論したい.


お申し込みはこちらからお願いします。
※お申し込みにはPeatixのアカウントが必要です。お持ちでない方は、参加申込み時にPeatixのアカウント作成(無料)をお願いします。

共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

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シンギュラリティサロン@東京#13開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第13回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2016年8月27日(土) 13:30-15:30
場所 大手町サンケイプラザ311号室(東京都千代田区大手町1-7-2)
題目
13:30-15:00 「第二の大分岐-汎用人工知能は雇用を奪うか?経済成長をもたらすか?人々は遊んで暮らせるか?-」 井上智洋 駒澤大学経済学部専任講師
15:00-15:30 自由討論

定員 120名(先着順)
※入場料無料 

講演概要
本講演では、人工知能(AI)の発達が経済に与える影響を議論する。

このような問題を論じるには、「汎用人工知能」(汎用AI)出現以前と以降に分けて考える必要がある。汎用AIは、人間の脳と同じように様々な知的振る舞いをこなすことのできるAIである。この世にはまだ存在しないが、2030年には開発の目処が立つと言われている。

もしそうであれば、2030年以降人間の仕事は急速に機械にとって代わられるようになるだろう。その時、一般的な労働者は食べていけなくなる可能性がある。

食べていけるようにするにはどういう政策が必要だろうか?その政策によって人々は遊んで暮らせるようになるだろうか?

他方、経済理論に基づいて分析すると、汎用AIを導入した国では経済成長率が絶えず上昇し続ける経済へ移行する。導入しない国ではこれまでと変わりなく経済成長率は横ばいとなる。この開きのことを私は「第二の大分岐」と呼んでいる。

19世紀の産業革命時に、蒸気機関などによる機械的生産を導入した欧米諸国と導入しなかったアジア・アフリカ諸国との間に経済成長に関する「大分岐」(ポメランツ)が生じた。それと似たようなことが21世紀に起きるのである。

日本が「第二の大分岐」の停滞路線ではなく上昇路線に乗るにはどうしたら良いだろうか?

共催
株式会社ブロードバンドタワー

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シンギュラリティサロン#16 姫野 龍太郎「名人の技、その身体の動きは普通のプロとは違うのか」

さる2016年5月15日(日)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第16回公開講演会」を開催しました。

今回の講演者は、理化学研究所情報基盤センター長の姫野龍太郎さん。京都大学工学研究科修了後、日産で数値流体シミュレーションに携わり、その後、理化学研究所で、生体力学シミュレーション(人体などを対象とした力学シミュレーション)、スーパーコンピューター“京”の開発を主導されてきました。

現在は、コンピューターの開発と並行して、人体の制御への関心を深めているといいます。姫野さん曰く、「『脳が外界の刺激を受けて学習発達する』ことを考えれば、身体の動きの制御と脳シミュレーションはセットである」。

講演では、ジャイロボールの空気抵抗計算、スーパーコンピューター“京”による脳神経回路シミュレーション、プロ野球選手のピッチングフォームの解析、そば打ち職人の動作解析をお話されました。

以下、姫野さん視点の文章でまとめました。

ジャイロボールの空気抵抗計算

まず、野球のボール周囲の空気の流れの詳細な解析を行った。計算の最中、二種類の回転で空気抵抗が異なることを導き出したが(回転軸を横から見た場合に一回転で縫い目が二本現れるツーシームジャイロ、一回転で縫い目が四本現れるフォーシームジャイロ)、ジャイロボール用のピッチングマシンを使用した実際の実験では、なかなかその差を有意に測定できなかった。

精査の結果、ボールの受ける空気抵抗はボールの縫い目の高さに影響し、ボールの個体差(=縫い目の高さの違い)が、二つの回転の違いの検出を難しくしていることがわかった。ボールを製造する会社に「縫い目の高さが揃ったボールが欲しい」と伝えたところ、「同じ人が縫ったボールの縫い目の高さは同じになる」と聞かされ驚いた。

スーパーコンピューター“京”による脳神経回路のシミュレーション

2006年から2009年にかけて、スーパーコンピューター“京”の開発グループにグループディレクターとして参加した。最近の“京”の成果として、2013年に、当時世界最大規模(神経回路十兆個=ヒトの脳の1/100=カニクイザルの脳)の脳神経回路シミュレーションを行ったことがある。ベンチマークテストの結果、カニクイザルの脳の10秒程度の計算をシミュレートするために、“京”全体のシステムで数時間かかることがわかった。

ヒトの脳の計算をするには京の100倍程度のスーパーコンピュータができれば可能であり、ポスト京プロジェクトで開発するスーパーコンピュータはこの性能規模となっており、完成を楽しみにしている。

プロ野球選手のピッチングフォームの解析

現役20年目(被験者A)と現役2年目(被験者B)の2人の投手のピッチングフォームを、モーションキャプチャーを使って測定比較した。被験者Bはボールを放る際、腕の動きの寄与が著しく大きいのに対し、被験者Aは体幹部分の動きと腕に分散していた。体幹部分の筋肉は腕に比べ大きいため、この部分の寄与が大きいことは、長時間の負荷低減や故障の予防などにつながると考えられる。また実際に、筋肉を動かすエネルギーの何パーセントがボールの運動エネルギーに変換されたかを計算すると、被験者Aが5%以上、被験者Bで4%となり、体幹部分を使用したフォームの変換効率が大きいことがわかる。

そば打ち職人の動作の解析

ある蕎麦屋で上のピッチングフォームの話をしていたら、店主が偶然それを聞いていて、そば打ちの動作の解析に応用できないかという話になった。実際の測定は、名人、弟子、ハイアマチュアの3名にモーションキャプチャーをつけてのそば打ちをしてもらって比較した。そば打ちには様々な工程があるが、測定結果として、名人の動作は弟子に比べて、全体を通して、1.弱いが一定した力で、2.繰り返しの回数が多く、3.体幹部分の分担率が大きいという特徴が得られた。

今後の展望

このような「ヒトの動作」のデータの測定手法を、高齢者のトレーニングの最適化などへ応用できないかと考えている。

(報告:安田 創)

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*講演資料:

シンギュラリティサロン2016-06-19_大林茂

シンギュラリティサロン#17 大林茂「実用化が進む進化計算とその応用」

さる2016年6月19日(日)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第17回公開講演会」を開催しました。

今回は、東北大学流体科学研究所・所長/教授の大林茂さんに、「実用化が進む進化計算とその応用」と題してお話いただきました。

以下、講演要旨です。

今回のテーマである進化計算は、生物の進化や遺伝子をヒントにした計算手法だが、2018年に運航開始が予定されている国産ジェットMRJの機体設計に進化計算が取り入れられていたことが知られており、プロジェクトに参加していた講師の大林茂教授から、どのような計算が行われたのかがわかりやすく説明された。マーケットリサーチで大きく変化する設計コンセプトに対し、最適な機体を設計するには相反する要求性能のトレードオフ情報が重要であり、妥協解を見つけるために遺伝的アルゴリズムによる進化計算やデータマイニング、データの可視化といった手法が取り入れられたという。また、こうした計算手法は身近なものづくりにも活かされ、洗濯乾燥機の乾燥ファンを設計する際にも使われているといった意外な話も飛び出した。なお、大林教授は進化計算を応用し、ソニックブームの大幅な減少と燃費削減を実現する超音速複葉翼機「MISORA」の設計にも取り組んでおり、会場ではそうした話も行われた。

(報告:野々下 裕子)

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*講演資料:

シンギュラリティサロン#17 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#17(第17回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年6月19日(日)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

講演題目
「実用化が進む進化計算とその応用」
大林 茂(東北大学流体科学研究所・所長/教授)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

講演概要
進化計算やデータマイニングは人工知能研究の一部であるが、ものづくりの現場での実用化が進んでいる。2015年11月に初飛行を成功させたMRJ(三菱リージョナルジェット)をはじめとする機械設計への適用例を通して、実用化の最先端を紹介する。


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※お申し込みにはPeatixのアカウントが必要です。お持ちでない方は、参加申込み時にPeatixのアカウント作成(無料)をお願いします。

共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

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美馬先生01

シンギュラリティサロン#15 美馬達哉「脳科学とエンハンスメント・その可能性と倫理」

さる2016年4月17日(日)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第15回公開講演会」を開催しました。

今回は、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授の美馬達哉氏が、「脳科学とエンハンスメント その可能性と倫理」と題してお話されました。

以下、講演要旨です。

シンギュラリティの前段階である脳刺激やエンハンスメント(機能増強)といった、「人間の能力を増強すること」が一体どういう意味を持つのか。また、私の専門である神経内科・脳科学の領域で今、何ができるのか。今日はその現状をご理解いただけるといいかと思う。

脳神経倫理(ニューロエシックス)がなぜ必要か

私が立命館大学に移るきっかけの一つになったのが、脳神経倫理(ニューロエシックス)を調べたことだ。人間の脳は宇宙と同じくらい難しいなどと例えられるほど、脳を理解するのは非常に困難である。仮に脳内の情報を読み取れるようになると、その人が何を考えているかが解る。これは大問題だ。観察は科学の始まりである。そして観察して理解することは、強い言葉でいうと支配しコントロールすることとつながるのだ。例えば教育や宗教のように、言葉を使って人の心や行動を変えることはできるだけでなく、物質的なテクノロジーによっても変えることができるとすればどうなるのか?その限界はあるのか?どこまでやっていいのかという議論が今、でてきている。これらがエシックスにつながる。
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「シンギュラリティサロン」について

シンギュラリティ(技術的特異点)とは、人工知能の能力が人類のそれをはるかに超える出来事または時点と定義され、それ以降の人類の歴史は予測できないとされています。またその時点で人工知能の能力が爆発的に進化する知能爆発が起きるとも言われています。

本サロンでは、シンギュラリティに関する公開講演会や勉強会を定期的に行い、シンギュラリティを様々な側面から議論することによって、主として専門家と一般市民の意識改革を行うことを目指しています。

(詳しくは設立趣旨へ)