シンギュラリティサロン #26 三宅 陽一郎「デジタルゲームが拓く人工知能」

講演
2017/12/16 (土)
13:30-15:00「デジタルゲームが拓く人工知能」
15:00-15:30 自由討論

講師 
三宅 陽一郎(株式会社スクウェア・エニックス テクノロジー推進部 リードAIリサーチャー)

定員 100名(先着順・入場料無料)
※今回の会場は、いつもの会場(ナレッジサロン)とは異なります。下記アクセス方法をご確認の上、お間違えがないようにお越しください。
アクセス:https://www.kc-space.jp/accessmap/conference/

講演概要
 知能は世界に対して相対的に形成されます。デジタルゲームにおけるプレイヤー以外のキャラクター(NPC)が持つ知能「キャラクターAI」は、構築された3次元空間の中で生きる、リアルタイムで、インタラクティブに反応する身体を持つ人工知能です。また、ゲーム全体を統御する「メタAI」は、ユーザーの心理を推定しながら、ゲームを動的に変化させます。さらに変化するゲームステージの環境をリアルタイムに地形解析によって把握する環境認識の「ナビゲーションAI」も発展しています。
 ゲームは「メタAI」「キャラクターAI」「ナビゲーションAI」3つの人工知能が協調するシステムとなっています。
 また近年では、ゲームの外の人工知能「自動テストAI」「自動デバッグAI」「自動ゲームバランシングAI」シミュレーションによる「自動パラメーター抽出」も発展し、ゲームは人工知能によって内側からダイナミックに躍動され、外側から安定化されます。本講演では、最新のゲームAIの全体像をお伝えいたします。

講師経歴
京都大学で数学を専攻、大阪大学(物理学修士)、東京大学工学系研究科博士課程を経てデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。IGDA日本ゲームAI専門部会設立(チェア)、日本デジタルゲーム学会理事、芸術科学会理事、人工知能学会編集委員。共著『デジタルゲームの教科書』『デジタルゲームの技術』『絵でわかる人工知能』(SBCr)、著書『なぜ人工知能は人と会話ができるのか』(マイナビ出版)『人工知能のための哲学塾』(BNN新社)『人工知能の作り方』(技術評論社)『はじめてのゲームAI』(WEB+DB PRESS Vol.68)翻訳監修『ゲームプログラマのためのC++』『C++のためのAPIデザイン』(SBCr)最新の論文は『大規模ゲームにおける人工知能─ファイナルファンタジーⅩⅤの実例をもとに─』(人工知能学会誌 2017年、AI書庫にて公開)

主催
シンギュラリティサロン

共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル