シンギュラリティサロン@東京#26 + ジャパンスケプティクス

2018年3月11日(日)に開催された、シンギュラリティサロン@東京(第26回公開講演会、ジャパンスケプティクスとの共同開催)の動画です。

スケジュール

13:30-14:30 講演1「なにわのシュルレアリストによるAIとアート」中野 圭(シュルレアリスト、大阪芸術大学 芸術学部 アートサイエンス学科 准教授、Facebook: 中野 圭 )

【概要】

ICTが世の中に普及してから20年程経っており、最近ではAIの実用化についてもニュースなどからも伝えられている。深層学習、機械学習などの統計的な手法についてもユーザーレベルで利用できるツールについても幾つか紹介がなされている。
今年度はAIとアートをテーマに研究を行ってきたこともあったので、最新の技術動向とその活用例について発表する。
ボーカロイド技術の研究の中で10数年前から現在のAI技術の研究開発と作品制作を行ってきた経験からシュールレアリスム(超現実主義)がICTからAIまでを網羅したメディアアートにおいても有用であり、梅田駅などヨーロッパ諸国の地下鉄と遜色ない景観を保つ大阪において、「なにわのシュルレアリスト」を名乗る意義についても熱く語る。

14:35-15:35 講演2 「人工知能に美意識は芽生えるか」 中ザワヒデキ(美術家、人工知能美学芸術研究会 発起人代表)

【概要】

現今の「人工知能が創作した芸術」とされているものは、その殆どが、人間が人工知能という道具を使って制作した代物でしかない。真の意味で「人工知能が創作した芸術」はまだ存在していないどころか、真の意味での「人工知能の創作」も、さらには真の「人工知能」さえ、未だ実現はなされていない。

 しかしながら、いったん目的が他から与えられ、フレームが定まれば、アルファゼロは人智を越えた結果を出す。人工知能が自ら目的を見つけ出し、フレーム対処能力を上げることができるなら、真の意味で人工知能が芸術を創作することが理論的には可能となるのではないだろうか。

 今回の演題「人工知能に美意識は芽生えるか」は、沖縄科学技術大学院大学(OIST)にて本年1月8日まで、世界初の総合的なAIアート展として開催されていた「人工知能美学芸術展」が、テーマとして掲げたものである。同展では「Ⅰ:人間美学/人間芸術」「Ⅱ:機械美学/人間芸術」「Ⅲ:人間美学/機械芸術」「Ⅳ:機械美学/機械芸術」の4つのカテゴリーを設定し、私を含む展覧会の企画者は、まだ実現されていない「Ⅳ」を希求するとした。

15:35-15:45 【休憩】

15: 45-16:45 パネルディスカッション「AIでアートはつくれるか」

パネリスト:中野圭・中ザワヒデキ・松田卓也(神戸大学名誉教授)・高橋昌一郎(國學院大學教授、司会)

主催

シンギュラリティサロン

共催

JAPAN SKEPTICS、株式会社ブロードバンドタワー