シンギュラリティサロン#55「汎用人工知能のアルゴリズム」

開催日
2022年1月30日(日)
開催時間
15:00〜17:00
開催形式
YouTube Liveによるオンライン開催
参加費
無料
申し込み
不要

シンギュラリティ(技術的特異点)とは、人類がついてゆけないほどのスピードで科学技術が猛烈な発展をはじめるときのことを言います。その結果として人間を超越する「超知能」が生まれたとき、人類の歴史はどこへ向かっていくのでしょうか。

「汎用人工知能」とは人間のように知的な仕事を何でもこなせる人工知能のことです。それができるとシンギュラリティへの道が開かれます。
本講義では、「汎用人工知能」のアルゴリズムとして動物的知能を実現する”予測符号化モデル”と人間的知能を実現する”トランスフォーマー的人工知能” の二種類を考察します。とくに近年、”トランスフォーマー的人工知能”の進歩が著しく、たとえばGPT-3やその応用形のDALL-Eは、人間に固有と思われていた創造性や常識を備え始めています。GPT-3的人工知能のパラメーター数を人間の大脳のシナプス数である100兆個にすることは、もはや技術的に可能であるとも考えられています。
技術の進歩や米中の激しい競争、またシンギュラリティはどこまで現実的なものになっているのかなどを議論します。

第1部:講演 松田 卓也 氏
第2部:座談会 松田 卓也 氏・塚本 昌彦 氏・小林 秀章 氏 / 質疑応答

松田 卓也 氏

神戸大学 名誉教授

理学博士(天体核物理学)。シンギュラリティサロン主宰。研究のかたわら、ニセ科学批判にも力をそそいできた。近年は京都某所の「秘密研究所」にて人工知能の研究を進めながら、迫りくるAI社会とシンギュラリティの啓蒙活動に取り組んでいる。