シンギュラリティサロン#63「体の外で培養した神経細胞や脳オルガノイドに機能を持たせることは可能なのか?」

シンギュラリティ(技術的特異点)とは、将来、 人工知能の能力が人類のそれをはるかに超え、 その結果として科学技術が猛烈なスピードで発展しはじめるときのこと。人間を超越する「超知能」が生まれたとき、 人類の歴史はどこへ向かっていくのでしょうか。

今回のシンギュラリティサロンは、東京大学 生産技術研究所/Beyond AI研究推進機構の池内 与志穂さんをお招きし、昨今話題になっている「脳オルガノイド」に関連する先進的な研究についてお話いただきます。

■開催日時

2022年9月11日(日)
13:30 – 15:30

■タイムスケジュールと概要

13:30 – 13:40 冒頭雑談と講師紹介

13:40 – 14:40頃 講演 「体の外で培養した神経細胞や脳オルガノイドに機能を持たせることは可能なのか?」

【講師】池内 与志穂 (いけうち よしほ)氏 
    東京大学 生産技術研究所、東京大学 Beyond AI研究推進機構 准教授

プロフィール
東京大学生産技術研究所 准教授。2007年に東京大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻にて博士号を取得後、アメリカに渡りハーバード大学医学部とワシントン大学(セントルイス)医学部で神経の発生や疾患を司る分子機構を研究した。2014年から現所属にて研究室を主催し、神経や脳ができる仕組みを調べ、体の外で脳のパーツを作って組み立てる研究を行っている。

関連リンク:

・研究室ウェブサイト: http://www.bmce.iis.u-tokyo.ac.jp/

【講演概要】

神経細胞が集まって脳が成り立ち、機能するのであれば、人工的に神経細胞を適切に配置した回路を作ることができれば脳のように機能させることができるはずである。しかし、神経細胞を培養できるようになってから数十年経つが、機能する神経回路の作製は困難である。一方で近年、幹細胞研究の発展などにより、ヒトの神経細胞を培養し、脳オルガノイドと呼ばれる脳の発生を真似した三次元組織を作ることができるようになり、複雑な神経回路を構築するためのさまざまな方法が開発されている。また、数理・理論解析などにより、神経回路や神経活動パターンの解析手法が飛躍的に発展している。技術的な発展によって培養神経細胞に機能を持たせることが現実的になりつつある現状と、今後の課題について議論する。

14:40頃 – 15:30 座談会

【登壇者 池内 与志穂 氏 + 松田 卓也氏(神戸大学 名誉教授)・塚本 昌彦氏(神戸大学大学院工学研究科 教授)・小林 秀章 氏(セーラー服おじさん)

【司会】保田充彦(株式会社XOOMS代表、ナレッジキャピタル・リサーチャー)