シンギュラリティサロン#47@SpringX 哲学の決定論 vs. 物理学の決定論:機械は自由意志を持てるか?

シンギュラリティ(技術的特異点)とは、将来、 人工知能の能力が人類のそれをはるかに超え、 その結果として科学技術が猛烈なスピードで発展しはじめるときのこと。人間を超越する「超知能」が生まれたとき、 人類の歴史はどこへ向かっていくのでしょうか。

シンギュラリティーに向かう中で、機械(コンピュータ)はより人に近づいていくと考えられます。言い換えれば、機械は、これまで「人間だけの問題」であった領域に入り込んでいくでしょう。その中でも「機械は自由意志を持てるのか」という問題は、誰もが関心を持つ基本的な問いでありながら、科学技術の知見だけでなく、人文科学・哲学の知見も必要とする、もっとも難しい問題ではないでしょうか。

今回のシンギュラリティサロンは、「自由意志と決定論」をテーマに、哲学と物理学、その双方の視点から議論を深めます。

■開催日時と申込み

【日時】2021年3月6日(土)13:30 – 16:00

【方法】YouTube Liveでのオンライン配信
※視聴URL:https://youtu.be/2ADDqH9xpc4
※SpringXイベントページ:https://kc-i.jp/activity/chogakko/singularity/202103/detail20210306.php

【参加費】 無料

【定員】なし

※本イベントは、Peatixチケットの申し込み(参加登録)がなくても、上のリンクから誰でもご視聴いただけます。なお、Peatixチケットの申込みをいただいた方には、Peatixを通じて、イベント日時・URLのリマインダーや今後のシンギュラリティサロンのご案内をお届けします。

また、SpreingXメンバーに登録(https://kc-i.jp/springxform  無料)いただければ、SpringX主催の講義・その他イベントのご案内を、SpringX事務局からお届けします。ご登録がまだの方は、ぜひこの機会にご登録ください!

■タイムスケジュールと概要

13:30 – 13:35 ご挨拶(一般社団法人ナレッジキャピタル 松川泰氏)

13:35 – 13:45 講師紹介

13:45 – 14:45 対談 「哲学の決定論 vs. 物理学の決定論:機械は自由意志を持てるか?」

【登壇者】
木島 泰三(きじま たいぞう)法政大学 非常勤講師
2019年に博士(哲学)の学位取得(論文博士)。専門はスピノザおよびホッブズを中心にした西洋近世哲学。哲学者ダニエル・デネットの思想を中心にした現代の自然主義的人間観についても論じており、デネットの『思考の技法』、『心の進化を解明する』の翻訳を手がけた。
ウェブページ:http://edelmoedigheid.web.fc2.com/

谷村 省吾(たにむら しょうご)名古屋大学大学院情報学研究科 教授
1995年に博士(理学)学位取得。専門は理論物理、とくに量子力学の数学的基礎、圏論と微分幾何の応用。最近は意識の科学にも関心を持つ。AIの研究も開始。哲学に関しては素人であるにもかかわらず、哲学者に対してもの言う物理学者としても有名。主著に『トポロジー・圏論・微分幾何』、『幾何学から物理学へ』、『一物理学者が観た哲学』。
ウェブページ:http://www.phys.cs.is.nagoya-u.ac.jp/~tanimura/

【概要】
シンギュラリティ(技術的特異点)とは、人類がついてゆけないほどのスピードで科学技術が猛烈な発展をはじめるときのことを言います。その結果として人間を超越する「超知能」が生まれたとき、人類の歴史はどこへ向かっていくのでしょうか。

人間と機械を隔てている(と思われている)特徴として、意識の有無、とくにクオリア・自我・自由意志などの有無が取沙汰されることが多いと思います。一方で、世界で何が起こるかはすでに決まっているとする決定論は、強力な説得力があり、自由意志の存在を脅かすようにも思われます。しかし冷静かつ正確に考えるなら、決定論とはいかなるものなのでしょうか? 物理学は決定論なのでしょうか? 木島泰三氏の著書『自由意志の向こう側:決定論をめぐる哲学史』(講談社)を軸に哲学者と物理学者が討論します。

14:45 – 16:00 座談会 「『機械は自由意志を持てるか?』を哲学・物理学から議論する」

【登壇者】木島 泰三 氏×谷村 省吾 氏
 + 松田 卓也氏(神戸大学 名誉教授)・塚本 昌彦氏(神戸大学大学院工学研究科 教授)・ 小林 秀章 氏(セーラー服おじさん)

(座談会の最後には視聴者からの質問に答える、Q&Aコーナーも設ける予定です。)

【司会】保田充彦(株式会社XOOMS代表、ナレッジキャピタル・リサーチャー)

■シンギュラリティサロンとは

シンギュラリティサロンは、シンギュラリティに対する専門家、 一般市民の意識改革を促すべく、ナレッジサロンを 会場に2015年より講演や勉強会を重ねてきました。新型コロナウイルス「 自粛」後、SpringX超学校ONLINEで、リアルとバーチャルを横断する新たなシンギュラリティサロンの活動を開始しました。

■お問い合わせ:シンギュラリティサロン事務局  admin@singularity.jp

主催

シンギュラリティサロン、JAPAN SKEPTICS (ジャパン スケプティクス)

共催

株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル