シンギュラリティサロン#50 松田卓也「超知能の作り方と人類の未来」

シンギュラリティ(技術的特異点)とは、将来、 人工知能の能力が人類のそれをはるかに超え、 その結果として科学技術が猛烈なスピードで発展しはじめるときのこと。人間を超越する「超知能」が生まれたとき、 人類の歴史はどこへ向かっていくのでしょうか。

今回のシンギュラリティサロンは、シンギュラリティサロン主宰・松田卓也神戸大学名誉教授が、「超知能の作り方と人類の未来」と題して講演します。

超知能とは何か?それはどのような形態になるのか?超知能を司る「マスターアルゴリズム」とはどのようなものなのかーーーーー?

超知能をもつ超人類への道のりとその課題について議論します。

■開催日時と申込み

【日時】 2021年7月24日(土)

【方法】YouTube Liveでのオンライン配信
※視聴URLは、申し込みいただいた方に返信メールにてご連絡します。

【参加費】 無料

【定員】なし

■タイムスケジュールと概要

13:30 – 13:40 冒頭挨拶と講師紹介

13:40 – 14:40 講演 「超知能の作り方と人類の未来」

【講師】松田 卓也(まつだ たくや)氏 
 シンギュラリティサロン主宰、神戸大学名誉教授

プロフィール
理学博士(天体核物理学)。シンギュラリティサロン主宰。研究のかたわら、ニセ科学批判にも力をそそいできた。近年は京都某所の「秘密研究所」にて人工知能の研究を進めながら、迫りくるAI社会とシンギュラリティの啓蒙活動に取り組んでいる。

【講演概要】
知的な仕事を人間のように一応何でもこなすことができる人工知能を汎用人工知能とよぶ.人類全部を集めた程度の知的能力を持つ汎用人工知能を超知能とよぶ.超知能を独占的に開発することに成功した国は今後の世界覇権を握るであろう.その意味で超知能開発は核開発に似ている.汎用人工知能の作り方の一つの方法として人間の大脳新皮質を模倣する行き方がある.大脳新皮質で働いているアルゴリズムをマスターアルゴリズムと呼ぶとすると,その解明が超知能開発のカギである.それは21世紀の科学の最大の課題と思う.マスターアルゴリズムの一つの可能性としてベイズ脳理論をあげる.マスターアルゴリズムはベイズ脳理論と深層学習を組み合わせたようなものになるだろうと予想する.超知能を意識と感情と自律性をもった機械知能としてではなく,人間の脳と純粋知性機械を脳機械インターフェイスで接続したサイボーグ人間を生み出すことが有力な解であることを論じる.そのような超人類への道についての技術的課題に関して論じる.

14:40 – 15:30 座談会 

【登壇者 松田 卓也氏(神戸大学 名誉教授)・塚本 昌彦氏(神戸大学大学院工学研究科 教授)・ 小林 秀章 氏(セーラー服おじさん)

【司会】保田充彦(株式会社XOOMS代表、ナレッジキャピタル・リサーチャー)

■シンギュラリティサロンとは

シンギュラリティサロンは、シンギュラリティに対する専門家、 一般市民の意識改革を促すべく、ナレッジサロンを 会場に2015年より講演や勉強会を重ねてきました。新型コロナウイルス「 自粛」後、2020年秋から、ナレッジキャピタル・SpringX超学校ONLINEでリアルとバーチャルを横断する新たなシンギュラリティサロンの活動を開始しました。こちらの「シンギュラリティサロン・オンライン(YouTube Live)」は、従来のシンギュラリティサロンのテイストを踏襲しつつ、「SpringX超学校ONLINE」よりも「コア」なテーマの講演と座談会をお届けします。

■お問い合わせ:シンギュラリティサロン事務局  admin@singularity.jp

主催

シンギュラリティサロン

共催

株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル