シンギュラリティサロン#84「ビッグヒストリーとシンギュラリティへの道 〜 138億年の宇宙史からAIと人類の未来を予測する」

本編:

アフターサロン

「ビッグヒストリー」とは宇宙の始まりから現在までの138億年の歴史を、さまざまな視点から包括的に捉える新しい研究分野です。複雑化する世界の中で人類の存在を長期的・大局的な文脈で理解する手法として、さまざまな方面から注目を集めています。

今回のシンギュラリティサロンは、ビッグヒストリーという壮大な宇宙史の視点から、近未来のAIの発展、シンギュラリティへの道、そして、シンギュラリティ後の人類の姿を予測します。かねてからビッグヒストリーに深い関心をよせる松田卓也氏と、人類のサイボーグへの進化を提唱する塚本昌彦氏による大胆な未来予測をお届けします。

■開催日時と申込み

【日時】2024年11月10日(日)

【方法】YouTubeLiveでのオンライン配信

【参加費】 無料

【定員】なし

■タイムスケジュールと概要

13:30 – 13:40 「いつもの雑談」

13:40 – 14:30 講演1「人類史の終わりの始まりまであと5年」 松田卓也

【講演概要】

昨今の人工知能(AI)の発展は目覚ましい。早い予測では汎用人工知能の実現は2026-2027年、それに伴い知能爆発が起きて超知能が出現する時点は2028-2030年とされる。それから社会は大きく変化して、カーツワイルのいう2045年までには人類史の変曲点が訪れる。そして人類の一部は、機械と融合したトランスヒューマンへと進化するか、機械主体のポストヒューマンが出現する。残りの人類は動物園ならぬ人間園で超知能の庇護のもとに暮らす。このことは宇宙の始まり、あるいは生命の始まりからあらかじめ仕組まれていた定めである。

【講演者プロフィール】

松田卓也 神戸大学 名誉教授、シンギュラリティサロン主宰

理学博士(天体核物理学)。シンギュラリティサロン主宰。研究のかたわら、ニセ科学批判にも力をそそいできた。近年は自宅で週三回の秘密研究会を主催、それ以外の時間は大学図書館、山中、湖畔にて人工知能の研究を進めながら、迫りくるAI社会とシンギュラリティの啓蒙活動に取り組んでいる。

14:30-14:45 講演2「人間改造計画:ASI vs サイボーグの新たなシナリオ」 塚本昌彦

【講演概要】

塚本昌彦 (神戸大学大学院教授)

生成AIが急発展しており、AGI, ASIの実現が間近に迫ってきた。ここで改めてAGI, ASIの定義を考え、今後のシンギュラリティに至るシナリオを再考する。一方で人類をサイボーグ、すなわち、超知能を持つように改造する「人間改造計画」はまだまだ時間がかかりそうだ。シンギュラリティ後のシナリオとしてそれを捉え、妥当と思われる方向性について述べる。

【講演者プロフィール】

塚本 昌彦  神戸大学大学院 工学研究科教授
工学博士。シンギュラリティサロン副主宰。ヒューマンインタフェースの研究を進める一方、「ウェアラブルの伝道師」として、全国各地のイベント・メディアで、ウェアラブルデバイスの普及活動を精力的に続けている。

14:45 – 15:25 討論「シンギュラリティは『人類の終わりの始まり』なのか?」

【登壇者】松田卓也(神戸大学名誉教授、シンギュラリティサロン主宰)
     塚本 昌彦(神戸大学大学院 教授)

【進行】保田充彦 (ナレッジキャピタル・リサーチャー/株式会社XOOMS代表)

15:25 – 15:30 まとめ・次回予告

■シンギュラリティサロンとは

シンギュラリティサロンは、シンギュラリティに対する専門家、 一般市民の意識改革を促すべく、グランフロント大阪・ナレッジサロンを 会場に2015年より講演や勉強会を重ねてきました。新型コロナウイルス「 自粛」後、2020年秋から、ナレッジキャピタル・SpringX超学校ONLINEでリアルとバーチャルを横断する新たなシンギュラリティサロンの活動を行っています。

過去のイベントはこちらのウェブサイトに掲載しておりますので、ぜひ御覧ください。

【シンギュラリティサロン・ウェブサイト】

「シンギュラリティサロン」について

シンギュラリティサロン独自のYouTubeチャンネル「シンギュラリティサロン・オンライン」でも配信しています。シンギュラリティサロンの「別版」として、より自由なテーマでよりコアな内容を、タイムリーにお届けしています。

【YouTube シンギュラリティサロン・オンライン】
https://www.youtube.com/@user-cf7md9zf9s/

■お問い合わせ:シンギュラリティサロン事務局  admin@singularity.jp

主催:シンギュラリティサロン

共催:一般社団法人ナレッジキャピタル

後援:NPO法人ウェアラブルコンピュータ研究開発機構