シンギュラリティ・サロン「第5回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティ・サロン「第5回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年6月20日(土)14:00- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン・プロジェクトルームG/H(アクセスはこちら
題目
14:00-15:00 講演「ディープラーニングによって人工知能は実現できるか」白山 晋 (東京大学大学院工学系研究科・システム創成学専攻・准教授)
15:00-15:30 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 36名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

講演概要
ニューラルネットワークは,脳の情報処理にヒントを得て生まれ,脳を模倣するように発展してきた学習器として知られている.ディープラーニングは,それまでのニューラルネットワークの欠点を補う形で提案されたものである.文字認識や画像認識などで高い性能が示され,研究が急速に進むことになる.しかし,得手不得手があることがわかってきている.また,不得手を克服するための研究も進んでいるが,画像や音声のような特徴空間を介して再構築できる対象以外では苦戦しているということも聞く.
 ディープラーニングを“人工的に知識を取得する手段,あるいは生み出す仕組みそのもの”としてみれば,人工知能の文脈でその発展を見ていくのがよいかもしれない.一方,特徴量抽出の一つの方法や最適化問題の一つの解法手段などというような見方をすれば,脳の情報処理を模倣するという意味(意義)は薄れる場合も多い.例えば,工学では,人工知能という文脈を離れてニューラルネットワークが使われることも少なくない.「ディープラーニングによって人工知能は実現できるか」は,“人工知能”,あるいは“知識”の定義の問題に帰着するように思える.
 この講演の前半では,ディープラーニングの原理を確認するとともに,そのメカニズムについて出来るだけわかりやすく説明することで,“人工知能”,あるいは“知識”について考える契機を提供したいと思う.
 後半では,個人が持つ,隠れた(あるいは隠された)知識に注目する.知能の定義の問題を残すことになるが,人間1人の知能を定量化できるか(測ることができるか)という問題について考えてみたい.具体的には,行動計測によって個人の行動の違いが明らかにされたいくつかの事例を紹介することからはじめる.それらの事例にもとづき,熟練者と非熟練者(専門家と非専門家)の行動の違いから隠れた知識が顕在化される可能性について述べる.

共催
株式会社ブロードバンドタワー


定員に達しましたので申込みは締め切りました。たくさんのご応募、ありがとうございました。
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