本編:
アフターサロン
Peatix告知ページ
https://ssalon93.peatix.com/
AIは人間の理解や価値観をどこまで共有できるのか。今回のシンギュラリティサロンでは、人工知能研究の最先端で活躍する、谷口忠大氏が登壇。人とAIが相互作用を通じて知識を更新し、新たな理解を共に構築していく「共生的AI」の科学的アプローチを紹介します。背景となる「集合的予測符号化(CPC)」の概念にも触れながら、従来の一方向的なAIアライメントを超えた、人間とAIの協働の可能性を議論します。講演後は、「人類とAIの共生」をテーマに、シンギュラリティサロンのメンバーを交えてさらに掘り下げます。
AIと人類の未来に関心のある方、必見の回です!
■開催日時と視聴方法
【日時】右参照
【方法】YouTubeLiveでのオンライン配信
※視聴URLは、申し込みいただいた方に返信メールにてご連絡します。
【参加費】 無料
【定員】なし
■タイムスケジュールと概要
13:30 – 13:40 「いつもの雑談」
13:40 – 14:40 講演「 集合的予測符号化と共創的学習 ~多様な知能のオーガニックアライメントに向けて~」 谷口忠大 氏
14:40 – 15:25 討論「人類とAIはどのように共生・共創できるのか?」 谷口忠大氏 + 松田卓也、塚本昌彦、保田充彦
15:25 – 15:30 まとめ・次回予告
【講演概要】
人間の記号の意味は、実世界での経験と社会的合意に基づいている。この記号のあり様を創発システムの視点で捉えるのが記号創発システム論であり、近年、自由エネルギー原理に基づく「集合的予測符号化(CPC)」として定式化が進んでいる。CPCは、相互作用するエージェントが共有の記号系を共創することで集合的な予測誤差を最小化するプロセスとされ、分散型ベイズ推論として機能し、異質な情報を統合した共有理解を可能にする。
本講演では、このCPCの基本的な考え方を紹介する。さらに、従来の一方的な知識・価値の転送に基づくAIアライメントの限界を指摘し、人間とAIが継続的な相互作用を通じて双方向で有機的なアライメントを達成する「共創的学習」という新しいフレームワークを提案する。CPCに基づくこのボトムアップなアプローチは、人間とAIが共に学び、共進化し、新たな知識を生み出す未来の共生AIシステムの科学的基盤となる可能性を秘めている。こうして実現するオーガニックアライメントの可能性と、その学際的な射程について、議論したい。
【登壇者】
谷口 忠大(たにぐち ただひろ)/ 京都大学大学院情報学研究科 教授 立命館大学総合理工学研究機構 客員教授

京都大学大学院情報学研究科教授.2006年京都大学工学研究科博士課程修了.博士(工学・京都大学).2005年より日本学術振興会特別研究員(DC2),2006年より同(PD).2008年より立命館大学情報理工学部助教,2010年より同准教授.2015年より2016年までImperial College London客員准教授.2017年より立命館大学情報理工学部教授,2024年より現職.また,パナソニック客員総括主幹技師としてAI研究開発に携わる.2024年より現職.専門は人工知能,創発システム,認知発達ロボティクス,コミュニケーション場のメカニズムデザイン.記号創発システム論を展開し、記号創発ロボティクスの分野を開拓。計測自動制御学会学術奨励賞,システム制御情報学会学会賞奨励賞,論文賞,砂原賞, Advanced Robotics Best Survey Paper Awardなど受賞.主著に「記号創発システム論」新曜社,「心を知るための人工知能: 認知科学としての記号創発ロボティクス」共立出版,「僕とアリスの夏物語」岩波書店,「賀茂川コミュニケーション塾」世界思想社,「コミュニケーションするロボットは創れるか」NTT出版,「ビブリオバトル」文藝春秋,「記号創発ロボティクス」講談社,「イラストで学ぶ人工知能概論」講談社など.一般社団法人ビブリオバトル協会代表理事.日本ロボット学会,計測自動制御学会,日本認知科学会,日本人工知E学会,IEEEなどの会員.
【討論登壇者】
松田 卓也(まつだ たくや; 神戸大学名誉教授、シンギュラリティサロン主宰)

神戸大学 名誉教授、シンギュラリティサロン主宰。理学博士(天体核物理学)。シンギュラリティサロン主宰。研究のかたわら、ニセ科学批判にも力をそそいできた。近年は自宅で週三回の秘密研究会を主催、それ以外の時間は大学図書館、山中、湖畔にて人工知能の研究を進めながら、迫りくるAI社会とシンギュラリティの啓蒙活動に取り組んでいる。
塚本 昌彦 (つかもと まさひこ; 神戸大学大学院 教授)

神戸大学大学院 工学研究科教授。工学博士。シンギュラリティサロン副主宰。ヒューマンインタフェースの研究を進める一方、「ウェアラブルの伝道師」として、全国各地のイベント・メディアで、ウェアラブルデバイスの普及活動を精力的に続けている。
【司会進行】
保田 充彦(やすだ あつひこ)

ナレッジキャピタル・リサーチャー/株式会社XOOMS代表。京都大学大学院航空工学科にて松田卓也氏に師事、数値流体シミュレーションを研究。航空宇宙メーカーに勤務後、起業。科学技術に関わる映像制作・記事執筆を行う一方、VR/AR/MRアプリケーション制作、カメラやセンサー、AIを使った体験型コンテンツ開発など、「理系のコンテンツ・メーカー」として活動を行っている。
■シンギュラリティサロンとは
シンギュラリティサロンは、シンギュラリティに対する専門家、 一般市民の意識改革を促すべく、グランフロント大阪・ナレッジサロンを 会場に2015年より講演や勉強会を重ねてきました。新型コロナウイルス「 自粛」後、2020年秋から、ナレッジキャピタル・SpringX超学校ONLINEと、「シンギュラリティサロン・オンライン」にて、リアルとバーチャルを横断する新たなシンギュラリティサロンの活動を行っています。
過去のイベントはこちらのウェブサイトに掲載しておりますので、ぜひ御覧ください。
【シンギュラリティサロン・ウェブサイト】
シンギュラリティサロン独自のYouTubeチャンネル「シンギュラリティサロン・オンライン」でも配信しています。シンギュラリティサロンの「別版」として、より自由なテーマでよりコアな内容を、タイムリーにお届けしています。
【YouTube シンギュラリティサロン・オンライン】
■お問い合わせ:シンギュラリティサロン事務局 admin@singularity.jp
主催:シンギュラリティサロン
共催:一般社団法人ナレッジキャピタル