シンギュラリティ(技術的特異点)とは、将来、 人工知能の能力が人類のそれをはるかに超え、 その結果として科学技術が猛烈なスピードで発展しはじめるときのこと。人間を超越する「超知能」が生まれたとき、 人類の歴史はどこへ向かっていくのでしょうか。
2022年6月24日(金)、鎌倉の和室にて、スチュワート・ハメロフ氏 (アリゾナ大学教授) が意識の謎をテーマに講演し、細胞内小器官のひとつである「微小管 (microtubule)」内で起きる量子現象が意識を生み出すとする「量子脳仮説」について解説しました。渡辺 正峰氏 (東京大学 准教授) と小林 秀章 (セーラー服おじさん) も聴講、3 時間の講演後、2 時間の質疑応答の時間にハメロフ氏と渡辺氏の間で熱い議論が交わされました。
後日、その内容をシンギュラティサロン・オンラインで報告したところ、松田 卓也氏 (神戸大学 名誉教授) は、ハメロフ氏の量子脳仮説に対して強い不支持を表明しました。
そこで、今回のシンギュラリティサロンでは、ハメロフ氏の講演を聴講した渡辺 正峰氏と「セーラー服おじさん」こと小林秀章氏に、ハメロフ氏の講演を振り返ってもらい、この仮説をどうみるべきかについて、シンギュラリティサロンのメンバーを交えて議論します。
■開催日時と申込み
【日時】 2022年10月23日(日) 13:30-15:30
【方法】YouTubeLiveでのオンライン配信
※視聴URLは、申し込みいただいた方に返信メールにてご連絡します。
【参加費】 無料
【定員】なし
■タイムスケジュールと概要
13:30 – 13:40 冒頭挨拶と講師紹介
13:40 – 14:10 「ハメロフの量子脳仮説とは何か」 小林秀章(セーラー服おじさん)
(1) ハメロフ氏の来日講演の内容紹介 ― マイクロチューブル説
(2) 小林はどう受け止めたか
(3) 松田火山、大噴火 !
14:10 – 14:50 講演 「意識の謎と量子脳仮説(仮題)」
【講師】渡辺 正峰(わたなべ まさたか)氏
東京大学大学院工学系研究科 准教授
独 Max Planck Institute for Biological Cybernetics グループリーダー
株)MinD in a Device 共同創業者 技術顧問
プロフィール
’93年東京大学工学部卒業、’98年東京大学大学院工学系研究 科博士課程修了。’99年博士研究員、’00年助手、’ 02年助教授、その間の米カリフォルニア工科大学留学などを経て 、現在は東京大学大学院准教授および独マックスプランク研究所客 員研究員。専門は脳科学で、特に意識に関し理論研究から実験的研 究まで幅広く従事。2017年に著書「脳の意識機械の意識」を中央公論新社より刊行。10年以上に渡る研究成果 をもとに意識のアップロード構想を実現するべく、MinD in aDevice社技術顧問に就任。
シンギュラリティサロンでは、「シンギュラリティサロン#30(2018年7月21日、他)」「シンギュラリティサロン #33「意識をめぐる大冒険」(2019年3月10日)」「シンギュラリティサロン#46・意識を科学のまな板にのせる(2021年2月28日)」に登壇。
14:50 – 15:25 座談会 「意識の謎: 量子脳仮説はありえるのか?」
【登壇者】渡辺 正峰 氏 + 松田 卓也氏(神戸大学 名誉教授)・塚本 昌彦氏(神戸大学大学院工学研究科 教授)・ 小林 秀章 氏(セーラー服おじさん)
【司会】保田充彦(株式会社XOOMS代表、ナレッジキャピタル・リサーチャー)
15:25 – 15:30 まとめ・次回予告
■シンギュラリティサロンとは
シンギュラリティサロンは、シンギュラリティに対する専門家、 一般市民の意識改革を促すべく、ナレッジサロンを 会場に2015年より講演や勉強会を重ねてきました。新型コロナウイルス「 自粛」後、2020年秋から、ナレッジキャピタル・SpringX超学校ONLINEでリアルとバーチャルを横断する新たなシンギュラリティサロンの活動を開始しました。こちらの「シンギュラリティサロン・オンライン(ZOOM)」は、従来のシンギュラリティサロンのテイストを踏襲し、「SpringX超学校ONLINE」よりも、高度で「コア」なテーマの講演と座談会をお届けします。
■お問い合わせ:シンギュラリティサロン事務局 admin@singularity.jp
主催
シンギュラリティサロン
共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル