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第2回シンギュラリティシンポジウム ⑤「国づくりに人工知能をどう活かすか?—新産業構造ビジョン—」 井上博雄

本日は貴重な機会を頂きありがとうございます。第四次産業革命で世界を日本がどうリードするか、今、政府が取り組んでいることをご紹介したいと思います。私が所属する経済産業省産業再生課では、人工知能、第四次産業革命にどう対応していくかの戦略づくりを担っています。
去年の9月から官邸に「未来投資会議」が結成され、国を挙げて人工知能や第四次産業革命に取り組まなければいけないと議論が始まっています。これまでの先生方のお話は未来を見据えた長期のお話ですが、私が今日お話しする内容は、その未来を手にするために目の前でやるべきことは何か、政府として取り組むべき事は何かということです。検討中の事項が多くありますので、皆様からのご意見を是非とも頂きたいと思います。(詳細はスライド資料をご参照)

参照スライド【アベノミクス成長戦略は、今どこにいて、何が求められているのか?】

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シンギュラリティサロン#21 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#21(第21回公開講演会)を、次の通り開催します。今回は、JAPAN SKEPTICSとの共催による特別版で、講演、パネルディスカッション、懇親会の3部構成です。

日時 2017年03月12日(日)13:30- 18:00
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン内プレゼンラウンジ(ナレッジキャピタルへのアクセスはこちらを、施設内のナレッジサロンへのアクセスはこちらをご参照ください)

講演1(13:30-14:30)
「人工知能の当面の限界とその克服への展望~心理学と生物学の視点から」 石川 幹人 (明治大学情報コミュニケーション学部教授

【概要】
 最近の人工知能技術の進展はめざましい。将来人間が機械に支配されてしまうのではないかという恐れさえも表明されている。その恐れは1980年代の人工知能ブームの時にもささやかれたが、その後は「恐れるに足らず」としりぞけられた。今回もまた結局のところしりぞけられるのだろうか、それともこんどは本当に恐れるにふさわしいのだろうか。
 本講演では、1980年代に指摘された人工知能の限界のうち、何が克服されて何が克服されていないのかを解説する。また残された限界を克服する方向性について展望を述べる。

休憩(14:30-14:40)

講演2(14:40-15:40)
「疑似科学とされるものの科学性判定~超心理学の事例に注目して」 石川 幹人 (明治大学情報コミュニケーション学部教授

【概要】
 自然科学は長足の進歩をとげ、農業や工業を通して我々の生活向上に貢献してきた。科学的方法やその成果は高く評価されるべきだろう。だが、科学の先端では、その成果はまだ不確定で揺らいでいる。確実性が高まるまでやたらに利用してはいけない。しかし、検証が不十分なサプリメントが、科学の装いのもとに売られている実態がある。
 本講演では、科学の装いをもっているだけで科学とは言えない「疑似科学」を見抜く方法を紹介する。一部、超心理学の研究テーマをとりあげながら、科学的方法を人間や社会に展開する場合の難しさについて触れる。

【講師プロフィール】
 1959年東京生まれ。東京工業大学理学部応用物理学科卒。同大学院物理情報工学専攻、松下電器産業(株)マルチメディアシステム研究所、(財)新世代コンピュータ技術開発機構研究所などをへて、1997年に明治大学文学部に赴任し、現在同大学院情報コミュニケーション研究科長。東京農工大学大学院工学研究科物質生物工学専攻にて論文博士(工学)拝受。専門は認知情報論および科学基礎論。2002年デューク大学に客員研究員として滞在。2013年国際生命情報科学会賞、2015年科学技術社会論柿内賢信記念賞などを受賞。現在「疑似科学とされるものの科学性評定サイト」を運営。主な著書に、『入門・マインドサイエンスの思想~心の科学をめぐる現代哲学の論争』(共編著、新曜社、2004)、『心と認知の情報学~ロボットをつくる・人間を知る』(勁草書房、2006)、『人間とはどういう生物か~心・脳・意識のふしぎを解く』(ちくま新書、2012)、『超心理学~封印された超常現象の科学』(紀伊國屋書店、2012)、『なぜ疑似科学が社会を動かすのか』(PHP新書、2016)などがある。

休憩(15:40-15:50)

パネルディスカッション(15:50-17:00)
「先端科技術と疑似科学問題」

【概要】
 先端科学技術を一般市民に向けて発信する場合に、その不確実さが適切に伝わらない問題点がある。研究者が夢を抱きながら研究を続けている途上にあるものが、確固たる成果ですぐに利用できるもののように感じられてしまう。またそれがビジネスに悪用されることもある。研究段階と利用段階を分離した「科学コミュニケーション」の確立について議論したい。

石川幹人、田中嘉津夫(岐阜大学名誉教授)、松田卓也(神戸大学名誉教授)、高橋昌一郎(國學院大学教授、司会)

懇親会(17:00-18:00)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。


お申し込みはこちらからお願いします。
※お申し込みにはPeatixのアカウントが必要です。お持ちでない方は、参加申込み時にPeatixのアカウント作成(無料)をお願いします。

共催
JAPAN SKEPTICS、株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

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第2回シンギュラリティシンポジウムを開催しました(速報)

2017年1月21日(土)、ナレッジキャピタル・カンファレンスルームにて、第2回シンギュラリティシンポジウムを開催しました。

各講演のサマリは、おって本サイトで公開しますので、ぜひ御覧ください。

※取り急ぎ、総務省のパブリックコメント作成のご参考用に、経済産業省・井上博雄さまと、シンギュラリティサロン主宰・松田卓也先生のプレゼン資料を先行してアップロードしました。

追記:2017/01/28 山川さんの講演資料を追加しました。
追記:2017/01/31 井上智洋さんの講演資料を追加しました。井上博雄さんの講演資料を改訂しました。







第2回シンギュラリティシンポジウム開催のお知らせ

シンギュラリティサロンのスペシャル拡大版、「第2回シンギュラリティシンポジウム」を開催します。
参加申込みは、こちらの Peatix申し込みページからお願いします。

日時および場所 2017年1月21日(土)

13:00-17:00
シンポジウム :ナレッジキャピタル・カンファレンスルーム C01+C02(タワーC 8F)

17:10-19:00
懇親会 ナレッジキャピタル・カンファレンスルーム C03+C04(タワーC 8F)

カンファレンスルームへのアクセスは次をご覧ください。

アクセスルート
アクセスルート詳細(PDF)

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タイムスケジュール

12:20 開場・受付開始

第1部(講演会)

13:00-13:20
「シンギュラリティへの道」 松田卓也(AI2オープンイノベーション研究所所長、神戸大学名誉教授)

13:20-13:55
「Final Scenarios: 全脳アーキテクチャから目指す技術的特異点への望ましき道筋」 山川宏 (㈱ドワンゴ ドワンゴ人工知能研究所所長、特定非営利活動法人全脳アーキテクチャ・イニシアティブ代表)

13:55-14:30
「人類を再発明するのに必要なこと(仮題)」 高橋恒一 (理化学研究所 生命システム研究センターチームリーダー、特定非営利活動法人全脳アーキテクチャ・イニシアティブ副代表)

14:30-14:40
休憩

14:40-15:15
「第二の大分岐-汎用人工知能は雇用を奪うか?経済成長をもたらすか?人々は遊んで暮らせるか?(仮題)」 井上智洋 (駒澤大学経済学部専任講師)

15:15-15:50
「国づくりに人工知能をどう活かすか?—新産業構造ビジョン—」 井上博雄 (経済産業省 経済産業政策局 産業再生課長)

15:50-16:00
休憩

第2部(パネルディスカッション)

16:00-17:00
パネルディカッション:テーマ「日本からシンギュラリティを起こすには〜その具体的な方策」」 
ナビゲーター:塚本昌彦 (神戸大学大学院工学研究科教授)
パネリスト:松田卓也、山川宏、高橋恒一、井上智洋、井上博雄 (以上、登壇順)

懇親会
17:10-19:00
懇親会@カンファレンスルームC03+C04

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定員および参加費
シンポジウム 170名(無料)
懇親会 70名(4,000円)

参加お申し込み
シンポジウム、懇親会に参加を希望される方は、次のPeatixページから申込みをお願いします。

>> Peatix申し込みページへ

1) お申し込みにはPeatixのアカウントが必要です。お持ちでない方は、参加申込み時にPeatixのアカウント作成(無料)をお願いします。
2) キャンセル時の返金についてはこちらをごらんください。

共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

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シンギュラリティサロン#20 塚本 昌彦 「ポケモンGOからシンギュラリティへ」

日時 2016年12月10日(土)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン内プレゼンラウンジ

講演概要
今年はポケモンGOが突然世界的な大流行となった。その後下火になったものの、地理情報サービス、AR、ウェアラブルデバイスなど、これまで多くの企業がトライアルし、玉砕されてきた次世代情報サービスへのステップを一気に切り崩した。実はこれは将来のシンギュラリティへつながる大きなステップとみなすこともできる。本講演では、ポケモンGOが人類にもたらした大きなステップを分析し、シンギュラリティへとつながる今後の可能性について解説を行う。もしかしたら人類を超える知能を持ち、いつか人類を支配する脅威となるのは全地球に生息するポケモンとなるのかもしれない。

「ナレッジキャピタル未来サロン」開催のお知らせ

ナレッジキャピタルで開催される「未来サロン」に、シンギュラリティサロンのメンバーが登壇します!

ナレッジキャピタルで活動する、NPO法人ウェアラブルコンピュータ研究開発機構、NPO法人 人間中心設計推進機構とのコラボ・イベントで、「未来の仕事」について、語り合います。

参加申込みはこちらから11/22(火)17時までにお申し込みください! 

以下、開催概要です。

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シンギュラリティサロン@東京#15開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第15回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2016年11月27日(日) 13:30-15:30
場所 TKP東京駅八重洲カンファレンス カンファレンスルーム4P(東京都中央区京橋1-7-1戸田ビルディング )
題目
13:30-15:00 「名人の技、その身体の動きは普通のプロとは違うのか」 姫野 龍太郎(理化学研究所・情報基盤センター (ACCC) センター長)
15:00-15:30 自由討論

定員 100名(先着順)
※入場料無料 

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シンギュラリティサロン#20 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#20(第20回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年12月10日(土)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン内プレゼンラウンジ(ナレッジキャピタルへのアクセスはこちらを、施設内のナレッジサロンへのアクセスはこちらをご参照ください)

講演題目
「ポケモンGOからシンギュラリティへ」 塚本 昌彦 (神戸大学大学院工学研究科教授

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

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シンギュラリティサロン#19 山﨑 匡「ヒト全小脳リアルタイム シミュレーションを目指して」

2016年10月15日、グランフロント大阪・ナレッジサロンで開催されたシンギュラリティサロンで電通大による山崎匡さんの小脳の実時間シミュレーションの講演が行われましたが、とても興味深い素晴らしいものでした。

会場は一杯で講演後に熱い質疑応答がかわされ、その後も講師との個別の議論が続きました。

小脳は脳全体に占める体積では10%だけですが、ニューロンの数では80%と圧倒的です。大脳皮質は6層であるのに対して、小脳は3層で浅いが、それをニューロンの数で補っているようです。小脳はニューラルネットの言葉で言えば、リキッドステートマシンと呼ばれるものに相当します。

山崎さんの発表は、ネコ程度の細胞数の小脳の実時間シミュレーションについてです。解くべき基礎方程式はニューロンの電位を決める非常に具体的な常微分方程式で、時間的に積分します。スパイキングニューロンモデルです。小脳は大脳と違って、マスターアルゴリズムがよく分かっているので、非常に現実的なシミュレーションができます。

計算は理研にある2ペタフロップスの齊藤スパコンの菖蒲を1週間走らせました。モデル小脳に運動学習をさせるために必要な時間です。講演では具体的なコード、齊藤スパコンで速く走らせるための工夫など、生々しい話も紹介されました。結果は素晴らしいもので、世界最大規模であり、また実験結果をうまく再現します。

話を聞いて受けた感想は、日本の小脳科学は世界の第一線を走っているというものです。そのことは小脳のレビュー論文を調べてもわかります。第一人者の伊藤正男先生は87歳にして現役で論文を書いておられるそうです。大いに励みになります。英語で論文を書くことが、世界の評価につながります。この点は人工知能学界の研究者が心すべきことです。

2018年にはできるであろう最高速度260ペタフロップスの齊藤スパコンを用いて、ヒト小脳の実時間シミュレーションをする予定だそうです。その先は2019年に予定されている1エクサフロップスの齊藤スパコンを用いた、大脳のシミュレーションでしょう。EUに先駆けて全脳シミュレーションをすることも夢ではありません。

(報告:松田 卓也)

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*講演資料:

シンギュラリティサロン #18 倉重 宏樹「知識:その神経科学,その意義,その進化」

講演
2016/09/18 (日)
13:30-15:00「知識:その神経科学,その意義,その進化」
15:00-15:30 自由討論

講師 
倉重 宏樹(電気通信大学大学院情報理工学研究科研究員)

定員 100名(先着順・入場料無料)

※ご来場の際はナレッジサロン受付けで、シンギュラリティサロンに参加される旨、お伝え下さい。

講演概要
人類の歴史は知識の発展の歴史であるといっても過言ではない.我々は個人のレベルでも,また人類コミュニティのレベルでも,外界からの情報や脳の内部で創成した情報を,知識として構造化して発展させてきた.このような知識の発展は,しかしながらただ無作為的に情報が蓄積する過程ではない.多くの神経科学や心理学の知見は,知識がいかに発展するかについての法則性を明らかにしつつある.本講演では,それらの知見を概観した後,とくに脳の作動原理としての最適化という観点から,知識の発展過程を記述しうる理論を模索したい.さらにこれを踏まえ,知識発展のテクノロジーによる増進の可能性を,とくに人工知能との共創という観点から議論したい.

主催
シンギュラリティサロン

共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

シンギュラリティサロン#19 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#19(第19回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年10月15日(土)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン内プレゼンラウンジ(ナレッジキャピタルへのアクセスはこちらを、施設内のナレッジサロンへのアクセスはこちらをご参照ください)

講演題目
「ヒト全小脳リアルタイムシミュレーションを目指して」
山﨑 匡(電気通信大学大学院情報理工学研究科

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

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第1回シンギュラリティシンポジウム ⑤「次世代を生きる僕たちが創るもの」佐久間洋司

今日は錚々たる登壇者の中に混ざって、どうして一介の学生が講演をするのかと疑問に思っている方も多いのではないかと思います。しかしながら、本日お越しいただいた皆さんは、特に150名の学生の皆さんは、僕の話だけを聞いて帰ればいいのかもしれないという理由が一つあります。シンギュラリティが起こるという2045年に生きているのは、今日の登壇者で僕だけかもしれないということです。

「新しい時代を作るのは老人ではない!」という名言があります。誰が言ったかというと、シャア・アズナブル(ガンダム)の言葉だそうです。でもこの台詞ですら、僕たちはリアルタイムで聞いたことのない世代なのです。今日は僭越ながら、そんな世代を生きる学生の一人として、シンギュラリティに向けて一つの提案をさせて頂こうと思っています。
その基本となるアイデアは、学生自身が自分たちの未来について考えなければいけないというものです。その日を、シンギュラリティを迎えた時、大人は誰も責任は取ってくれないかもしれないのです。
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シンギュラリティサロン@東京#14開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第14回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2016年10月22日(土) 13:30-15:30
場所 ジーニアスセミナールーム(東京都千代田区神田和泉町1-12-17 久保田ビル5F)
題目
13:30-15:00 「脳科学とエンハンスメント その可能性と倫理」 美馬達哉(立命館大学大学院先端総合学術研究科・教授)
15:00-15:30 自由討論

定員 100名(先着順)
※入場料無料 

講演概要

人間の脳の働きについての理解が深まるにつれて、たんに脳の働きを観察するだけでなく、脳の働きを変化 させるテクノロジーへの関心が高まっている。もっとも初期から存在したのは物質としての脳そのものに物理的に介入する手法、すなわち 外科手術であった。その次には、薬剤を使って化学的に脳に介入する手法が開発された。二〇世紀の後半以降では、電磁気学的な手法で脳 の神経細胞の活動に介入する手法が着目されている。そうした歴史を踏まえつつ、こうした脳介入の医学治療的使い方と能力増強(エンハンスメント)目的での使い方を紹介し、その未来と倫理的問題点について考える。

共催
株式会社ブロードバンドタワー

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お申し込みはこちらからお願いします。
※お申し込みにはPeatixのアカウントが必要です。お持ちでない方は、参加申込み時にPeatixのアカウント作成(無料)をお願いします。

シンギュラリティサロン#18 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#18(第18回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年9月18日(日)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン内プレゼンラウンジ(ナレッジキャピタルへのアクセスはこちらを、施設内のナレッジサロンへのアクセスはこちらをご参照ください)

講演題目
「知識:その神経科学,その意義,その進化」
倉重 宏樹(電気通信大学大学院情報理工学研究科研究員

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

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第1回シンギュラリティシンポジウム ⑦ パネルディスカッション「本当に日本からシンギュラリティを起こせるのか?」

要約

 まず文部科学省の栗原潔氏から「政府の研究開発施策について」と題した話題提供があった。本シンポジウムのテーマであるシンギュラリティにも関連が深い分野である革新的人工知能研究を推進する体制の立ち上がりを示す政策に関する説明があり、大規模なICT分野のプロジェクトとして文科省がいままで本格的には参入していなかった分野とも言われるが昨年の概算要求により本年度54.5億円の予算措置がなされており、並行して国際的な研究活動への参画・ベンチャーエコシステムの確立等も重要、という認識が示された。
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第1回シンギュラリティシンポジウム ⑥「エクサスケーラーからプレ・シンギュラリティへ」齊藤元章

次世代スパコン開発は2年4カ月、汎用人工知能開発は1年目、次世代AIエンジン開発に着手したのは6カ月と短いが、本日は無礼講ということでお話したい。私は「やらないからできない」「無いものは自分達で作る」を旨としてやってきている。

人類が手にしたことがなかった「最強の科学技術基盤」を、我々は間もなく手に入れることになる。今日はこのような内容を、皆さんに頭に残して帰って頂けたらと思う。私の考えるところでは、この基盤は次世代AIエンジンと次世代スパコンの連携によって生まれてくる。

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第1回シンギュラリティシンポジウム ④「日本からシンギュラリティを起こそう」松田卓也

人類は今シンギュラリティに向かっています。シンギュラリティの定義は人それぞれで、レイ・カーツワイルは1000ドル(10万円)のPCの能力が全人類の知能に匹敵する時(2045年)と言い、また、グッドは知能爆発即ち、人工知能が自分のプログラムを書き換える時と言っています。また私は、超知能が出来る時だと思っています。この超知能は機械知能かもしれないし、機械知能で知能増強された人間かもしれません。
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第1回シンギュラリティシンポジウム ③「ウェアラブルの未来」塚本昌彦

ここ数年ウェアラブルは大変盛り上がっています。私は15年前からHMDを身に付けていてやっとこの時代が来たかと思いましたが、今年になって残念ながらIoT、人工知能に追い抜かれました。ウェアラブルは難しいと言われ、難航していますね。たくさんのハードルがあり、作り手使い手の双方の経験が足りていません。
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第1回シンギュラリティシンポジウム ②「AIコンタクトセンターに見る未来」石田正樹

まずはなぜAIでビジネスをやるのかということについてお話したいと思います。ここ20年間のGDPの伸び率を他国と比較してみると、日本だけがマイナス成長です。これは日本が技術革新ができていない、生産性が向上していないという事を示しています。他のアジア諸国では15歳から64歳までの生産年齢人口が増加しているのに比べ、日本は2006年をピークに7年連続減少、27万人減少しています。つまり生産する人がいないのです。技術革新をするしか日本の未来がないのです。
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第1回シンギュラリティシンポジウム ①「主宰者挨拶」

この度第一回シンギュラリティシンポジウムを開催することになりました。

シンギュラリティサロンは、日本からシンギュラリティを起こそうということで大阪にて設立されました。世話人は私の他、神戸大学教授・塚本先生、Xooms保田氏、ブロードバンドタワー根本氏、Eyes, Japan山寺氏です。2014年WIRED若林さんとお会いしたのがきっかけで、2015年9月経産省も共催し、WIREDシンポジウムを開催することになりました。大変な反響がありました。
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シンギュラリティサロン@東京#13開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第13回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2016年8月27日(土) 13:30-15:30
場所 大手町サンケイプラザ311号室(東京都千代田区大手町1-7-2)
題目
13:30-15:00 「第二の大分岐-汎用人工知能は雇用を奪うか?経済成長をもたらすか?人々は遊んで暮らせるか?-」 井上智洋 駒澤大学経済学部専任講師
15:00-15:30 自由討論

定員 120名(先着順)
※入場料無料 

講演概要
本講演では、人工知能(AI)の発達が経済に与える影響を議論する。

このような問題を論じるには、「汎用人工知能」(汎用AI)出現以前と以降に分けて考える必要がある。汎用AIは、人間の脳と同じように様々な知的振る舞いをこなすことのできるAIである。この世にはまだ存在しないが、2030年には開発の目処が立つと言われている。

もしそうであれば、2030年以降人間の仕事は急速に機械にとって代わられるようになるだろう。その時、一般的な労働者は食べていけなくなる可能性がある。

食べていけるようにするにはどういう政策が必要だろうか?その政策によって人々は遊んで暮らせるようになるだろうか?

他方、経済理論に基づいて分析すると、汎用AIを導入した国では経済成長率が絶えず上昇し続ける経済へ移行する。導入しない国ではこれまでと変わりなく経済成長率は横ばいとなる。この開きのことを私は「第二の大分岐」と呼んでいる。

19世紀の産業革命時に、蒸気機関などによる機械的生産を導入した欧米諸国と導入しなかったアジア・アフリカ諸国との間に経済成長に関する「大分岐」(ポメランツ)が生じた。それと似たようなことが21世紀に起きるのである。

日本が「第二の大分岐」の停滞路線ではなく上昇路線に乗るにはどうしたら良いだろうか?

共催
株式会社ブロードバンドタワー

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第1回シンギュラリティシンポジウム開催のお知らせ

シンギュラリティサロンのスペシャル拡大版、「第1回シンギュラリティシンポジウム」を開催します!

日時および場所 2016年7月16日(土)
13:00-17:00 シンポジウム (ナレッジシアター)
17:30-19:00 アフターパーティー(懇親会) (カフェラボ

内容(*)

12:20 開場・受付開始@ナレッジシアター(ナレッジキャピタル4F)

第1部(司会 根本茂)
13:00-13:10 主催者挨拶 松田卓也(AI2オープンイノベーション研究所所長、神戸大学名誉教授 )
13:10-13:30 講演「AIコールセンターによる未来」 石田正樹(株式会社エーアイスクエア 代表取締役)
13:30-14:00 講演「ウェアラブルの未来」塚本昌彦 (神戸大学工学部教授)
14:00-14:30 講演「日本からシンギュラリティを起こそう」松田卓也
14:30-14:50 講演「次世代を生きる僕たちが創るもの」 佐久間洋司 (人工知能研究会 代表)

14:50-15:10 休憩

第2部(司会 保田充彦)
15:10-16:00 「エクサスケーラーからプレシンギュラリティへ」 齊藤元章 (株式会社PEZY Computing 創業者・代表取締役社長)

16:00-17:00 パネル討論 テーマ「本当に日本からシンギュラリティを起こせるのか?」 
パネリスト:栗原 潔 (文部科学省 研究振興局参事官 [情報担当] 付専門官)
および、松田卓也、石田正樹、塚本昌彦、佐久間洋司、齊藤元章 (以上、登壇順)

17:30-19:00 アフターパーティー(懇親会) @カフェラボ(ナレッジキャピタル1F)

(*)内容・時間は変更する場合があります。

定員および参加費
一般 220名(1,200円)
学生 150名(無料)

参加お申し込み
次のPeatixページからお願いします。

>> シンポジウム申し込みはこちら
>> アフターパーティー(懇親会)申し込みはこちら

1) シンポジウム、アフターパーティーは、それぞれ申し込みが必要です。
2) お申し込みにはPeatixのアカウントが必要です。お持ちでない方は、参加申込み時にPeatixのアカウント作成(無料)をお願いします。
3) キャンセル時の返金についてはこちらをごらんください。

共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

協力
人工知能研究会(AIR)

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シンギュラリティサロン#17 大林茂「実用化が進む進化計算とその応用」

さる2016年6月19日(日)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第17回公開講演会」を開催しました。

今回は、東北大学流体科学研究所・所長/教授の大林茂さんに、「実用化が進む進化計算とその応用」と題してお話いただきました。

以下、講演要旨です。

今回のテーマである進化計算は、生物の進化や遺伝子をヒントにした計算手法だが、2018年に運航開始が予定されている国産ジェットMRJの機体設計に進化計算が取り入れられていたことが知られており、プロジェクトに参加していた講師の大林茂教授から、どのような計算が行われたのかがわかりやすく説明された。マーケットリサーチで大きく変化する設計コンセプトに対し、最適な機体を設計するには相反する要求性能のトレードオフ情報が重要であり、妥協解を見つけるために遺伝的アルゴリズムによる進化計算やデータマイニング、データの可視化といった手法が取り入れられたという。また、こうした計算手法は身近なものづくりにも活かされ、洗濯乾燥機の乾燥ファンを設計する際にも使われているといった意外な話も飛び出した。なお、大林教授は進化計算を応用し、ソニックブームの大幅な減少と燃費削減を実現する超音速複葉翼機「MISORA」の設計にも取り組んでおり、会場ではそうした話も行われた。

(報告:野々下 裕子)

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*講演資料:

シンギュラリティサロン#16 姫野 龍太郎「名人の技、その身体の動きは普通のプロとは違うのか」

さる2016年5月15日(日)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第16回公開講演会」を開催しました。

今回の講演者は、理化学研究所情報基盤センター長の姫野龍太郎さん。京都大学工学研究科修了後、日産で数値流体シミュレーションに携わり、その後、理化学研究所で、生体力学シミュレーション(人体などを対象とした力学シミュレーション)、スーパーコンピューター“京”の開発を主導されてきました。

現在は、コンピューターの開発と並行して、人体の制御への関心を深めているといいます。姫野さん曰く、「『脳が外界の刺激を受けて学習発達する』ことを考えれば、身体の動きの制御と脳シミュレーションはセットである」。

講演では、ジャイロボールの空気抵抗計算、スーパーコンピューター“京”による脳神経回路シミュレーション、プロ野球選手のピッチングフォームの解析、そば打ち職人の動作解析をお話されました。

以下、姫野さん視点の文章でまとめました。

ジャイロボールの空気抵抗計算

まず、野球のボール周囲の空気の流れの詳細な解析を行った。計算の最中、二種類の回転で空気抵抗が異なることを導き出したが(回転軸を横から見た場合に一回転で縫い目が二本現れるツーシームジャイロ、一回転で縫い目が四本現れるフォーシームジャイロ)、ジャイロボール用のピッチングマシンを使用した実際の実験では、なかなかその差を有意に測定できなかった。

精査の結果、ボールの受ける空気抵抗はボールの縫い目の高さに影響し、ボールの個体差(=縫い目の高さの違い)が、二つの回転の違いの検出を難しくしていることがわかった。ボールを製造する会社に「縫い目の高さが揃ったボールが欲しい」と伝えたところ、「同じ人が縫ったボールの縫い目の高さは同じになる」と聞かされ驚いた。

スーパーコンピューター“京”による脳神経回路のシミュレーション

2006年から2009年にかけて、スーパーコンピューター“京”の開発グループにグループディレクターとして参加した。最近の“京”の成果として、2013年に、当時世界最大規模(神経回路十兆個=ヒトの脳の1/100=カニクイザルの脳)の脳神経回路シミュレーションを行ったことがある。ベンチマークテストの結果、カニクイザルの脳の10秒程度の計算をシミュレートするために、“京”全体のシステムで数時間かかることがわかった。

ヒトの脳の計算をするには京の100倍程度のスーパーコンピュータができれば可能であり、ポスト京プロジェクトで開発するスーパーコンピュータはこの性能規模となっており、完成を楽しみにしている。

プロ野球選手のピッチングフォームの解析

現役20年目(被験者A)と現役2年目(被験者B)の2人の投手のピッチングフォームを、モーションキャプチャーを使って測定比較した。被験者Bはボールを放る際、腕の動きの寄与が著しく大きいのに対し、被験者Aは体幹部分の動きと腕に分散していた。体幹部分の筋肉は腕に比べ大きいため、この部分の寄与が大きいことは、長時間の負荷低減や故障の予防などにつながると考えられる。また実際に、筋肉を動かすエネルギーの何パーセントがボールの運動エネルギーに変換されたかを計算すると、被験者Aが5%以上、被験者Bで4%となり、体幹部分を使用したフォームの変換効率が大きいことがわかる。

そば打ち職人の動作の解析

ある蕎麦屋で上のピッチングフォームの話をしていたら、店主が偶然それを聞いていて、そば打ちの動作の解析に応用できないかという話になった。実際の測定は、名人、弟子、ハイアマチュアの3名にモーションキャプチャーをつけてのそば打ちをしてもらって比較した。そば打ちには様々な工程があるが、測定結果として、名人の動作は弟子に比べて、全体を通して、1.弱いが一定した力で、2.繰り返しの回数が多く、3.体幹部分の分担率が大きいという特徴が得られた。

今後の展望

このような「ヒトの動作」のデータの測定手法を、高齢者のトレーニングの最適化などへ応用できないかと考えている。

(報告:安田 創)

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*講演資料:

シンギュラリティサロン@東京#11開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第11回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2016年6月26日(日) 13:30-15:30 <- 曜日の誤記を訂正しました(2016.6.1)
場所 大手町サンケイプラザ310号室(東京都千代田区大手町1-7-2)
題目
13:30-15:00 「加速する人工知能研究の未来」 栗原 聡 (電気通信大学大学院情報システム学研究科教授/人工知能学会理事・編集長/ドワンゴ人工知能研究所客員研究員/科学技術・学術政策研究所客員研究官)
15:00-15:30 自由討論

定員 100名(先着順)
※入場料無料 

講演概要
Deep Learningを起爆剤として社会的に高く注目されている人工知能研究であるが,Deep Learningの基本的なアイデア自体はかなり前に提案されたものばかりである.では,なぜ今Deep Learning研究がこれほど盛んに行われているのであろうか?
本講では,まず,現在の人工知能研究ブームの背景を整理するとともに,Deep Learning研究の動向を概観する.そして,これからの人工知能研究の展開について議論する.「感情や意識を持つ人工知能は実現できるのか?」「汎用人工知能という言葉があるが,汎用とはどういう意味なのか?」「スーパー人工知能とは?」そして「進化する人工知能と人とのこれからの関係」などについて考察する.

共催
株式会社ブロードバンドタワー

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シンギュラリティサロン#17 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#17(第17回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年6月19日(日)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

講演題目
「実用化が進む進化計算とその応用」
大林 茂(東北大学流体科学研究所・所長/教授)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

講演概要
進化計算やデータマイニングは人工知能研究の一部であるが、ものづくりの現場での実用化が進んでいる。2015年11月に初飛行を成功させたMRJ(三菱リージョナルジェット)をはじめとする機械設計への適用例を通して、実用化の最先端を紹介する。


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共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

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シンギュラリティサロン#15 美馬達哉「脳科学とエンハンスメント・その可能性と倫理」

さる2016年4月17日(日)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第15回公開講演会」を開催しました。

今回は、立命館大学大学院先端総合学術研究科教授の美馬達哉氏が、「脳科学とエンハンスメント その可能性と倫理」と題してお話されました。

以下、講演要旨です。

シンギュラリティの前段階である脳刺激やエンハンスメント(機能増強)といった、「人間の能力を増強すること」が一体どういう意味を持つのか。また、私の専門である神経内科・脳科学の領域で今、何ができるのか。今日はその現状をご理解いただけるといいかと思う。

脳神経倫理(ニューロエシックス)がなぜ必要か

私が立命館大学に移るきっかけの一つになったのが、脳神経倫理(ニューロエシックス)を調べたことだ。人間の脳は宇宙と同じくらい難しいなどと例えられるほど、脳を理解するのは非常に困難である。仮に脳内の情報を読み取れるようになると、その人が何を考えているかが解る。これは大問題だ。観察は科学の始まりである。そして観察して理解することは、強い言葉でいうと支配しコントロールすることとつながるのだ。例えば教育や宗教のように、言葉を使って人の心や行動を変えることはできるだけでなく、物質的なテクノロジーによっても変えることができるとすればどうなるのか?その限界はあるのか?どこまでやっていいのかという議論が今、でてきている。これらがエシックスにつながる。
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シンギュラリティサロン#16 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#16(第16回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年5月15日(日)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

講演題目
「名人の技、その身体の動きは普通のプロとは違うのか」
姫野 龍太郎(理化学研究所・情報基盤センター (ACCC) センター長)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

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シンギュラリティサロン@東京#10開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第10回公開講演会」として、今回は理化学研究所様のご協力をいただきまして、和光地区に設置されているスーパーコンピュータ「Shoubu(菖蒲)」の見学会を開催します。特に菖蒲を利用したい方はぜひ参加して下さい。

日時 2016年5月13日(金)見学会:15:00-17:30、懇親会:17:30-19:30
場所 理化学研究所(埼玉県和光市広沢2−1)
大河内ホール(見学:情報基盤棟)
懇親会会場:理化学研究所広沢クラブ
題目
15:00-15:30 理研・菖蒲システムの紹介と利用計画 黒川 原佳 (理化学研究所 情報基盤センター)
15:30-16:00 菖蒲システム 齊藤 元章(株式会社PEZY Computing 創業者・代表取締役社長)
16:00-16:30 内部アーキテクチャ 鳥居 淳 (株式会社ExaScaler CTO)
16:30-17:30 菖蒲および4Dシアターの見学(3班に分かれて実施)
17:30-19:30 懇親会(30名で予定)

定員(先着順) 見学会:95名、懇親会(¥3,000):50名

※懇親会の参加希望の方が多いようなので、20名追加いたしました。もし、すでに「見学会のみ」で申し込んでいて、「懇親会も参加」に変更したい方は、お手数ですが、一度、「見学会のみ」をキャンセルし、あらためて「懇親会も参加」でお申し込み願います。

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シンギュラリティサロン#15 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#15(第15回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年4月17日(日)13:40- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

講演題目
「脳科学とエンハンスメント その可能性と倫理」
美馬達哉(立命館大学大学院先端総合学術研究科・教授)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

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※お申し込みにはPeatixのアカウントが必要です。お持ちでない方は、参加申込み時にPeatixのアカウント作成(無料)をお願いします。

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シンギュラリティサロン#14 松田卓也「日本からシンギュラリティが起きる?」

さる2016年2月27日(土)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第13回公開講演会」を開催しました。

今回は、わがシンギュラリティサロン主宰・松田卓也先生の登壇! 「来るべきシンギュラリティ」と題して、この1年のさまざまな講演もふまえ、独自の「シンギュラリティ論」をさらにパワーアップして展開されました。

講演の前に開催された、ナレッジイノベーションアワード最終選考回では、めでたく、「コト」部門・優秀賞を受賞。折しも、記念講演?となりました。

(講演要旨は別途追記します)

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*講演資料:

シンギュラリティサロン@東京#9開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第9回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2016年4月23日(土)13:30-15:30
場所 航空会館(東京都港区新橋 1-18-1)
題目
13:30-15:00 「人工知能の新しい潮流 ~ 汎用人工知能の実現に向けて」 市瀬龍太郎国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系)
15:00-15:30 自由討論

定員 50名(先着順)
※入場料無料 

講演概要
近年の人工知能技術の発達により,これまでに機械でできなかった多くの知的作業が機械で代替できるようになってきています.この背景には,いくつかの人工知能関連技術の革新があり,その技術は,今後,汎用人工知能に結集していくことが期待されます.本講演では,現在,人工知能の世界で起こっている新たな潮流を概観し,汎用人工知能の実現に向けた展望について述べます.

共催
株式会社ブロードバンドタワー

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シンギュラリティサロン#13 井上智洋「第二の大分岐-汎用人工知能は雇用を奪うか?経済成長をもたらすか?人々は遊んで暮らせるか?-」

さる2016年2月27日(土)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第13回公開講演会」を開催しました。

第13回目となる「シンギュラリティ・サロンは、駒澤大学経済学部の井上智洋氏を講師に迎え、「第二の大分岐−汎用人工知能は雇用を奪うか?経済成長をもたらすか?人々は遊んで暮らせるか?−」というタイトルで、マクロ経済の視点からAIが経済や雇用に与える影響について話が行われました。

AIの登場が人々の生活や仕事にどのような影響を与えるのか? 雇用を奪うか? それとも遊んで暮らせるようになるのか? といった話題がとりあげられ、その背景にある技術や社会背景についても解説されました。

2030年には人と同じレベルの知性を持った汎用人工知能(以下汎用AI)が登場すると分析。それによって、第4次産業革命という大きな技術革命がもたらされると予想されています。それからさらに汎用AIが普及するまで15年ぐらいかかることから、著書などで予測されている2045年頃にはシンギュラリティが到来する可能性があるともしています。

その際に最も影響を受けるのが労働で、囲碁AIのAlpha Goのような特定の分野で能力を発揮する特化型AIによる技術的失業の時代がやってくるのではないかと言われています。また、汎用AIが登場するとほとんどの仕事がなくなる可能性があり、労働や雇用のあり方そのものを変える必要が出てきます。その大きな変化がおきるのが井上氏が提唱する「第二の大分岐」であり、それに備えて今から汎用AIの研究開発に取り組むことが国の成長にも大きく影響を与えるだろうと指摘されています。

シンギュラリティが到来することに対して多くの人が心配しているのが「AIに仕事を奪われるかもしれない」ということでしょう。それに対し井上氏は「2045年にはAIのおかげで全人口の1割だけが働き、残りは所得配分で遊んで暮らせるようになるかもしれない」という大胆な意見を持っており、「ほとんどの労働をロボットが行うようになれば、人々は労働から解放され、人生を充実させるためにしたいことをするだけでいいユートピアがやってくるかもしれないと」とも話しています。

ただし、遊んで暮らせるようになるには、所得を再配分する仕組みが必要で、その点は、成人全員に株を配るクーポン型市場社会主義や国民全員に最低限の生活費を支給するベーシックインカムなどの解決案があるのではないかとしています。さらに、大きな生活格差が生じないよう、資本を独占されない仕組みや税収のあり方を考える必要があり、「シンギュラリティをユートピアにするには、技術的な課題と合わせて現実に起きる問題を見つめられる専門家がもっと関わることが大事」であるとしています。

そのための活動の一つとして、井上氏は、前回のシンギュラリティサロンに登壇した高橋恒一氏とともに「AI社会論研究会」というAIが社会にもたらす影響についてさまざまな議論を行う勉強会を開催されています。

AI社会論研究会

(報告:野々下 裕子)

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*講演資料:

シンギュラリティサロン#14 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#14(第14回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年3月26日(土)19:00- 21:00
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

講演題目
「日本からシンギュラリティが起きる?」
松田卓也(神戸大学名誉教授 株式会社ブロードバンドタワー顧問 シンギュラリティサロン主宰)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。
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シンギュラリティサロン@東京#8 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第8回公開講演会」を、次の通り開催します。
今回は、松田先生が会長を務めるジャパンスケプティックスとの共催となります。

日時 2016年3月13日(日)13:30-16:00
場所 科学技術館第三会議室(科学技術館6F)
※第5回までと場所が異なりますのでご注意ください。

題目
13:30-15:00 公開講演「日本からシンギュラリティが起きる?」松田卓也(神戸大学名誉教授 株式会社ブロードバンドタワー顧問)
15:00-16:00 質疑討論 司会 ジャパンスケプティックス副会長 高橋昌一郎

定員 85名(先着順)
※入場料無料 ご来場の際は受付にてpeatixチケットをご提示願います。

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シンギュラリティサロン#13 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#13(第13回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年2月27日(土)13:00- 15:00
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

講演題目
「第二の大分岐-汎用人工知能は雇用を奪うか?経済成長をもたらすか?人々は遊んで暮らせるか?-」
井上智洋 駒澤大学経済学部専任講師

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。
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シンギュラリティサロン#12 高橋 恒一「人類を再発明するのに必要なこと」

さる2016年1月31日(日)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第12回公開講演会」を開催しました。

今回は、理化学研究所 生命システム研究センターチームリーダーで全脳アーキティクチャ・イニシアティブの理事・副代表を務める、高橋 恒一氏が、「人類を再発明するのに必要なこと」と題してお話されました。

以下、講演要旨です。

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シンギュラリティー=人類の再発明

自己改良するAIによる爆発的な科学技術の発展、つまりシンギュラリティーが2045年ごろに起こると言われている。そうなれば人類の歴史上最も大きな出来事になるであろう。そのようなことは本当に起きるのだろうか、そしてそれは本当に2045年頃に起きるだろうか?今日はこのことについて真剣に考えてみたい。

シンギュラリティーに向けて、ロードマップを幾つかの段階に分けて考える必要がある。非常に大雑把に言えば、まずは一般に入手可能な計算機の能力がヒト並み(1H)に到達する2030年頃までの15年、次に人類全体を凌駕する2045年頃までの15年間の二段階がある。

現在から2030年までで具体的な壁となっているのは、プロセッサのエネルギー効率(発熱)だ。熱密度はすでに限界に到達しており、さらなるコンピュータの性能向上のネックになっている。半導体の微細化に関するムーアの法則が終わると言われている2020年ごろ以降も能力向上を続けるためには、ノイマン型から脳(ニューラル)型への移行が必要だろう。脳型コンピュータへの移行が実現できれば、あと3桁から6桁の性能向上は可能なので、2030年ごろに1Hの計算機を一般に普及させることも可能だろう。

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シンギュラリティサロン@東京#6 齊藤元章「プレ・シンギュラリティ ~科学技術の収穫加速的進化による社会的特異点の到来は近い~」

新春最初の公開講演会は、昨年、ベンチャー企業でありながら、Green500でトップ1からトップ3までを独占するという偉業を達成した株式会社PEZY Computingの代表取締役社長 齊藤元章様の講演でした。当日は、通常のサロンの2倍の座席を準備しましたが満席となり、皆様の興味の強さがうかがえました。齊藤様の講演も熱を帯びたものとなり、2時間近いご講演をいただき、質疑応答も含め2時間半超の熱い議論となりました。

講演内容は、収穫加速的進化がどのようにして社会を変化させていくかを
SDカードやレースゲームの画質など様々な例とともに、わかりやすく解説した後、具体的に、新エネルギーが生まれ、地産地消型になりエネルギーフリーに近づくと、農業、工業ともに生産性が劇的に向上するとともに、ものの価格が低下し社会が変化していくということを示されました。

また、シンギュラリティを起こす開発体制としてのスカンクワーク体制が適切であることを、熱核融合の開発の歴史におけるロッキードの小型熱核融合炉の重要性や最近のスパコン開発競争での大型化を例にわかりやすく説明していただきました。

最後に、シンギュラリティの先の形として、コネクトーム(100億個のニューロンと100兆個の接続)が全人類まで拡張されたアーススケールコネクトーム、銀河規模まで拡張されたギャラクシースケールコネクトーム、1500億個の銀河の密結合まで拡張されたユニバーサルスケールコネクトームという夢が広がる概念を提示されました。

(報告:根本茂)

シンギュラリティサロン@東京#7 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第7回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2016年2月13日(土)18:00-20:00
場所 ジーニアスセミナールーム(東京都千代田区神田和泉町1-12-17 久保田ビル5F)
※第5回までと場所が異なりますのでご注意ください。

題目

18:00-19:30 講演「10年後と100年後と1000年後の未来」石黒 浩 (大阪大学基礎工学研究科教授(特別教授) ATR石黒浩特別研究室室長(ATRフェロー))

19:30-20:00 自由討論

定員 90名(先着順)
※入場料無料 ご来場の際は受付にてpeatixチケットをご提示願います。
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シンギュラリティサロン@東京#6 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京#6(東京・第6回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年1月24日(日)13:30-15:30
場所 ジーニアスセミナールーム(東京都千代田区神田和泉町1-12-17 久保田ビル5F)
※第5回までと場所が異なりますのでご注意ください。

題目
13:30-15:00 「プレ・シンギュラリティ ~科学技術の収穫加速的進化による社会的特異点の到来は近い~」齊藤元章(株式会社PEZY Computing 創業者・代表取締役社長)
15:00-15:30 自由討論

定員 100名(先着順)
※入場料無料 ご来場の際は受付にてpeatixチケットをご提示願います。
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シンギュラリティサロン#12 開催のお知らせ

シンギュラリティサロン#12(第12回公開講演会)を、次の通り開催します。

日時 2016年1月31日(日)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

題目
13:30-15:00 講演「人類を再発明するのに必要なこと」
高橋 恒一
理化学研究所 生命システム研究センターチームリーダー
全脳アーキティクチャ・イニシアティブ 理事・副代表
慶應義塾大学大学院 政策・メディア研究科 特任准教授
大阪大学大学院 生命機能研究科 招聘准教授
ロボティック・バイオロジー・インスティチュート株式会社 最高情報責任者
AI社会論研究会 共同発起人

15:00-15:30 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。
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シンギュラリティサロン#11 栗原聡「加速する人工知能研究の未来」

さる2015年12月26日(土)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第11回公開講演会」を開催しました。

話し手を務めたのは、電気通信大学大学院情報システム学研究科教授で、ドワンゴ人工知能研究所客員研究員、科学技術・学術政策研究所客員研究官、そして人工知能学会理事兼学会誌の論文誌編集長として、人工頭脳の研究開発分野全般に幅広く携わる栗原聡氏が招かれ、「加速する人工知能研究の未来」というテーマで発表が行われました。

今年一年のまとめともいえる今回の講演では、世界中から注目を集め、ブームともいえる状況にある人工知能の研究開発を取り巻く国内外の動きや背景についての解説からはじまり、主流となっている人工知能のタイプやDeep Learning研究の現状など、幅広い内容が取り上げられました。また、栗原教授が現在研究開発を進めている”場の空気を読む人工知能システム”こと『Aung-AI(あうん・人工知能)』は、どのようにして開発されているのかについてもくわしく紹介され、後半の質疑応答では会場から数多くの質問が寄せられました。

慶応大学の理工学研究科を卒業後、NTT基礎研究所や大阪大学で情報に関わる研究を長年続けてきた栗原教授は、現在のブームは3度目であり、Deep Learningも新しく登場したわけではなく、アイデアは相当前からあったものだと言います。人工知能といっても様々な種類がありますが、デザインの主流としては、「感情・意識を持つAI」「汎用AI」「スーパーAI」の大きく3つがあり、そこからシンギュラリティが生まれるのではないかとしています。

また、そうして分類された中でも様々なアイデアやアプローチがあり、例えば栗原教授が目指す『Aung-AI』は人とコンピュータが心地よく対話できる状態を実現するものですが、そこでは”心地よさ”の定義をどうするのかといったことや、人の脳がスーパーコンピューターを越える処理能力をどうして実現しているのかといったことを、ある時は生物学的に、ある時は社会学的に、または意識や無意識といった分野からも考察されています。

90分にわたる講演内容で印象的だったのは、人工知能を作る技術や環境が揃い、具体的なアプリケーションやシステムが出てくるようになったが、今後しばらく研究全体を牽引するのはこうした「弱い人工知能」だろいうというコメントでした。その理由は使いやすさにあり、研究開発では実際に作って、動かして、改良しないと競争には勝てない、とも栗原教授は言います。一方で、すでに欧米で人工知能の法律や倫理を研究する組織が次々登場しているのも、今後急速に社会の中でAIが身近になる可能性が高いことを示唆しています。それに対し栗原教授は、倫理規定やガイドライン制作は必要で、人工知能学会でも倫理委員会が立ち上がっているが、現実に人に寄り添うレベルの高度な人工知能システムがまだ実際に稼働していない状況で議論を進めるのはなかなか難しいとしています。

鍵となるのは、日本人らしいドラえもんや鉄腕アトムのような友達感覚の人工知能であり、栗原教授も共進化するフレンドリーなAIが登場することを期待しており、そうした面についても研究開発を行っていきたいということでした。

(報告:野々下 裕子)

*講演資料:

松田卓也氏新著「人類を超えるAIは日本から生まれる」好評発売中!

シンギュラリティサロン主宰・松田卓也氏の新著、「人類を超えるAIは日本から生まれる (廣済堂新書)」が発売されました。

現在、世界でくりひろげられているAI開発競争、シンギュラリティにむかう未来予測、知能拡張の具体像など、今まで松田氏がシンギュラリティサロンで語ってきた内容が、わかりやすくまとまった本になっています。

昨年6月にシンギュラリティサロンで講演いただいたペジーコンピューティングの齋藤元章さんと松田氏の対談も収録。(齋藤さんの講演は今月東京でも行われる予定です)。

この本を読んで、日本を救う”現代の志士”が、ひとりでも多く現れてほしいものです!

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人工知能の能力が人類を超え、私たちの生活を一変させるという、まるでSFのような予測が現実味を帯びつつある。誰がそれを成し遂げ、世界の覇権を握るのか?現時点のトップランナーはグーグルなどの欧米勢。しかし、日本には大逆転の隠し球がある!それは2015年6月、世界的なスーパーコンピューター省エネコンテスト「グリーン500」で1~3位を独占した気鋭の開発者、齊藤元章氏が手がけるNSPUだ。

シンギュラリティサロン@東京#5 白山晋「ディープラーニングによる人工知能実現の困難性と可能性」

さる2015年12月20日、航空会館にて、シンギュラリティ・サロン@東京「第5回公開講演会」を開催しました。

今回は、東京大学の白山晋さんを講師に迎え、「ディープラーニングによる人工知能実現の困難性と可能性」というタイトルにて今、話題のディープラーニングについてお話をいただきました。

全体的な内容は、6月の大阪での講演内容をベースに、第9回データ指向構成マイニングとシミュレーション研究会の講演内容も追加され90分間お話されました。

前半は、ニューラルネットワーク、ディープラーニングの共通の原理についてわかりやすく解説。ディープラーニングは、ニューラルネットワークの層が深くなったものとみなせること、ニューラルネットが有する欠点の内、いくつかの欠点を補うことが示され現在の一大ブームを起こしていることなどを説明されました。

後半では,個人が持つ,隠れた(あるいは隠された)知識に注目する知能の定義の問題と、人の知能を定量的に測ることから得られることとディープラーニングから知り得ることの類似性を提示。ディープラーニングは現時点では,局所的な成功例に過ぎず,他手法での従来研究をみても,現時点でのディープラーニングでは人工知能を実現することは難しいと考えられるとも提言されました。
一方.様々な分野での応用できる可能性があるため、人工知能の実現に拘ることなく応用範囲は拡大するだろうとい見方も提示されました。

最後に、ニューラルネットの原理を理解した技術者は少なくなく、高速に動作するプログラムを実装できるプログラマーも少なくないが、両方できる人材は少ないため、これからはそのような人材が必要とされるとも話されました。

(報告:根本 茂)

*プレゼンテーション資料ダウンロード:

シンギュラリティサロン#11開催のお知らせ

シンギュラリティ・サロン「第11回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年12月26日(土)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

題目
13:30-15:00 講演「加速する人工知能研究の未来」
栗原 聡(電気通信大学大学院情報システム学研究科教授/人工知能学会理事・編集長/ドワンゴ人工知能研究所客員研究員/科学技術・学術政策研究所客員研究官)
15:00-15:30 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

講演概要
Deep Learningを起爆剤として社会的に高く注目されている人工知能研究であるが,Deep Learningの基本的なアイデア自体はかなり前に提案されたものばかりである.では,なぜ今Deep Learning研究がこれほど盛んに行われているのであろうか?

本講では,まず,現在の人工知能研究ブームの背景を整理するとともに,Deep Learning研究の動向を概観する.そして,これからの人工知能研究の展開について議論する.「感情や意識を持つ人工知能は実現できるのか?」「汎用人工知能という言葉があるが,汎用とはどういう意味なのか?」「スーパー人工知能とは?」そして「進化する人工知能と人とのこれからの関係」などについて考察する.

共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

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※お申し込みにはPeatixのアカウントが必要です。お持ちでない方は、参加申込み時にPeatixのアカウント作成(無料)をお願いします。

WIRED Vol. 20「A.I.特集号」に松田、保田が寄稿

12月発売のWIRED Vol.20は、「A.I.特集号」。この秋行われた人工知能カンファレンス「WIRED A.I. 2015」に関る記事をはじめ、さまざまな側面からA.I.を論じた特集です。

この号に、松田が「シンギュラリティへといたる道」と題した記事を寄稿。人類はシンギュラリティにどうむかっていくのかとう未来予測を論じています。

また、保田は、シンギュラリティサロンにも登壇いただいた全脳アーキテクチャの一杉氏、山川氏に取材した「The Whole Brain Architecture 模倣せよと脳は言う「全脳アーキテクチャ」への挑戦」の記事執筆と、あのディープマインドの天才でミス・ハサビスらを追ったルポ「Inside Google’s Super-Brain DeepMind 4億ドルの超知能」の翻訳を担当しました。

WIRED Vol.20 A.I.特集号

Amazon商品ページ

12月1日発売の『WIRED』VOL.20は、「人工知能」と「都市」の2大特集・特別保存版。第1特集「人工知能はどんな未来を夢見るか」では、ぼくらの暮らしのすべてを変えていくAIの向かう先を考える。ケヴィン・ケリー、ベン・ゲーツェル、DeepMindの天才創業者たちのヴィジョンから、PEZY Computing・齊藤元章や「全脳アーキテクチャ」の解明を目指す日本の科学者の挑戦まで。さらにマンガや映画、小説を通してAIを読み解いていく。

シンギュラリティサロン@東京「第5回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第5回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年12月20日(日)13:30-15:30
場所 航空会館(東京都港区新橋 1-18-1)
題目
13:30-15:00 「ディープラーニングによる人工知能実現の困難性と可能性」白山晋(東京大学大学院工学系研究科・システム創成学専攻・准教授)
15:00-15:30 自由討論

定員 50名(先着順)
※入場料無料 

講演概要
ニューラルネットワークは,脳の情報処理にヒントを得て生まれ,脳を模倣するように発展してきた学習器として知られている.ディープラーニングは,それまでのニューラルネットワークの欠点を補う形で提案されたものである.文字認識や画像認識などで高い性能が示され,研究が急速に進むことになる.しかし,得手不得手があることがわかってきている.また,不得手を克服するための研究も進んでいるが,画像や音声のような特徴空間を介して再構築できる対象以外では苦戦していることも明らかになってきた.
さて,ディープラーニングを“人工的に知識を取得する手段,あるいは生み出す仕組みそのもの”としてみれば,人工知能の文脈でその発展を見ていくのがよいかもしれない.一方,特徴量抽出の一つの方法や最適化問題の一つの解法手段などというような見方をすれば,脳の情報処理を模倣するという意味(意義)は薄れる場合も多い.例えば,工学では,人工知能という文脈を離れてニューラルネットワークが使われることも少なくない.「ディープラーニングによる人工知能の実現」は,“人工知能”,あるいは“知識”の定義の問題に帰着するように思える.
この講演の前半では,ディープラーニングの原理を確認するとともに,そのメカニズムについて出来るだけわかりやすく説明することで,“人工知能”,あるいは“知識”について考える契機を提供したいと思う.
後半では,個人が持つ,隠れた(あるいは隠された)知識に注目する.知能の定義の問題を残すことになるが,人間1人の知能を定量化できるか(測ることができるか)という問題について考えてみたい.具体的には,ある種の行動における個人の特性という点を考えてみたい.個人の行動の違いから隠れた知識が顕在化されうる可能性と,ディープラーニングを用いてそのような顕在化は可能かという点について考察したい.
最後に,従来のニューラルネットワークとディープラーニングの違いを再確認することで,今後の展開とともに,ディープラーニングによる人工知能実現の可能性について言及したい.

共催
株式会社ブロードバンドタワー

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シンギュラリティサロン#10 光吉俊二「医療における技術的特異点としての「音声病態分析学」について」

さる2015年11月21日(土)、グランフロント大阪・ナレッジサロンにてシンギュラリティ・サロン「第10回公開講演会」を開催しました。

今回の話し手は、感情の規格化や、pepperの感情エンジンでも使われている「感情マップ」を作ったことでも知られる、東京大学大学院医学研究科の光吉俊二氏でした。

一言で言うと「ぶっ飛んだ天才」です!アーティストとして美大出身の彫刻家、建築家であり、武闘派として空手家、ボクサーでもあり、知識人として医学、工学、数学にも精通。
情報量が多く、とても全てを消化しきれなかったのですが、簡単に今回のお話の概要と面白かった点を主観的にピックアップしてご紹介させて頂きます。(プロフィールや開発までの経緯などは他のメディアに譲りたいと思います。)

1)結論的なこと

まず結論的なことを述べると、光吉さんの開発した感情認識技術「ST」は、すごい技術だと感じました。pepperの「感情」を作ったというだけでもすごいことではありますが、とりわけ日本社会において、医療の面から新たなイノベーションが起きるであろう、とても意義高い技術です。

まさに未来の「心のレントゲン」!
この「心のレントゲン」で何ができるか?

目の前で話している人の感情がわかる。つまり、自然な感情か抑制された感情かなどの本音なのかもわかるということです。また、テレビ越しの音声も解析できるので、ポジショントークかどうかも全て分かってしまうといいます。そして日本の抱える問題であるストレス社会に対しても、声だけでうつ病かどうかを判断できたりと、医療の面でもすでに実用化が進んでいるとのことです。

このように良くも悪くも使用できるこの技術に対して、光吉さんは、音声病態分析技術は医療機器として開発、当然医者でないと使えないし、絶対人事のような人の将来に影響するとこには使わせない。感情認識だけなら大丈夫だろうという風に答えてはいましたが、まるでパンドラの箱を開けてしまったかのようにも思える、驚きの技術です。

2)個人的に面白かった点

医学論文を読破して感情マップを作り上げたというお話や、アメリカへ行った時にたまたま隣に座っていた人がMITの名誉教授で、その縁でMITの教授に就任したという話、すごい技術をいかにバカバカしく使うかが重要だというお話などユニークなお話が盛りだくさんでした。

3)まとめ

イベント後のフリートークタイムでは、ここでは書けない裏話などたくさん聞けてこの時間もとても面白かったです。

「最近幸せだったことは?」という塚本教授からの質問に対して、「アルゴリズムが見つかったこと」という研究者らしい回答から、笑いで世界を幸せにしたいという熱いお気持ちまで伺うことができました。

また、光吉さんは、すべてが数式に見えるといいます。そのため、すぐに仕組みを理解し、アルゴリズムを組んでしまうことができるのだそうです。

イノベーションは大衆が生み出すというように、私は、技術の活用方法こそ重要なポイントであると思います。何はともあれ、この技術が人類にとってこれからも、いい意味で「バカバカしく」、かつ有意義に活用されることを願います。
なお、光吉さんは多数メディアにも取材されており、TEDxTokyo 2015にも出演されている(理性の部分を取り除いたpepperが映画チャピーさながらな映像が見所)ので、そちらも見て頂けるとより人柄が理解できるかと思います。

(報告:細川 亮)

*プレゼンテーション資料ダウンロード:


シンギュラリティサロン「第10回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティ・サロン「第10回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年11月21日(土)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

題目
13:30-15:00 講演「医療における技術的特異点としての「音声病態分析学」について」光吉俊二(東京大学大学院医学系研究科  株式会社AGI
15:00-15:30 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

講演概要
西欧における究極のシンギュラリティによるパラダイムシフトといえば、レントゲン技術があげられます。
これにより、今まで天罰や憑き物とされた病気の原因が可視化され、免罪符のマーケットが医療業界にシフトしました。
東京大学のCOIはこのレントゲンを越えるイノベーション技術として「声から病気の状態を分析する」技術に文科省の巨大プロジェクトとして世界の 向けて推進しております。
これを音声病態分析と呼び、東京大学内に社会連携講座として「音声病態分析学」講座を立ち上げました。神奈川県は「未病ブランド」第一号として認定、国家戦略特区にて展開しております。この技術についてお話します。

共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

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シンギュラリティサロン#9 市瀬龍太郎 「人工知能の新しい潮流 ~ 汎用人工知能の実現に向けて」

さる2015年10月24日、グランフロント大阪・ナレッジサロンにて、シンギュラリティ・サロン「第9回公開講演会」を開催しました。

今回は市瀬先生の汎用人工知能AGI(Artifucial General Intelligence)のお話を、またブロードタワーさんのご提供により、オレンジジュースやコーヒー、クッキーを頂きながらの講演会となりました。参加者のAGIへの関心も高く、いつも以上の質問が講演後の市瀬先生に寄せられました。

市瀬先生のお話されたテーマはAIではなく”AGI”。その違いは特化されたAIなのか、それともオールマイティのAIなのかです。要するにチェスの対戦ではチェスに勝つための、クイズにはワトソンのような、いわばある目的に特化された人工知能が開発され、ご存知の通りこれまでに大きな成果が上げられてきました。しかし元々人工知能研究者が想定していた人工知能(AI)とは、チェスだろうとクイズだろうとどのような目的にも対応できるAI、つまりgeneralなAIでした。ちなみにこれに対してこれまでの特化型AIはnarrow AIとも呼ばれます。そしてそのようなオールマイティーなAIをベン・ゲーツェル氏が改めてAGIと名付けたわけです(そしてこのAGIの達成こそが、ある意味で技術的特異点であるとも言えます)。このシンギュラリティを語る会の世話人でもある松田卓也先生も、かつての日本語ワープロがPC上で動く一太郎やワードに駆逐された例を挙げ、特化よりも汎用こそが重要と仰られています。今回はそのAGIの概要やこれまでの経緯、そして最近の動向を市瀬先生よりお話いただきました。

個人的に特に興味を持ったのは知識グラフのお話で、AGIを達成するにはそれだけの膨大な知識が必要となるのですが、当然ながらただデータを拾い集めるだけではなくそれらの関連性が重要になってきます。知識グラフはそのための技術で、既にそれは私達が、例えばSiriに何かを尋ねると欲しい情報を提供してくれたり、サファリなどである人物を調べると関連人物も紹介されたりしますが、あれも実はそうした人工知能の技術が使われており、実生活で既にその恩恵に与っているわけです。

他にも現在AGIに向けての様々な手法やアプローチ、オープンソース等が研究開発されているそうです。AGIに手が届きそうなところにまで来ているものの、まだ道半ばにあるようですが、それは十分に期待できそうです。

(報告:水谷雄一)

*今回はプレゼンテーション資料の公開はありません。

シンギュラリティサロン@東京#3 一杉裕志「ヒト型AIは人類にどのような影響を与えうるか」

さる2015年10月17日、東京・新橋の航空会館にて、シンギュラリティ・サロン@東京「第3回公開講演会」を開催しました。

今回の講演は、産業技術総合研究所 人工知能研究センター 脳型人工知能研究チームの一杉裕志氏。講演タイトルは「ヒト型AIは人類に どのような影響を与えうるか」。

4月に行われた大阪でのご講演の後、産総研に「人工知能研究センター」が設立され、脳型(ヒト型)人工知能の開発を本格始動した一杉氏。「脳を模倣して【人間のような知能を持つ機械】(ヒト型AI)を作る」という基本思想のもと、「脳のことは思ったよりわかっている」という話から、大脳皮質に関する神経科学的知見、ベイジアンネットを使った大脳皮質モデル、と、脳型人工知能の背景を切れ味鋭く展開されるプレゼンは、「一杉節」ともいえる小気味よさ満載。

後半は、「常識の学習>個別スキルの学習>教育済みロボットのコピーを市場へ」という実用化イメージのお話や、脳のアルゴリズム解明と計算機の低コスト化という2つの課題を解説。さらに、経済、幸福、人口、社会制度、それぞれへの影響、そして、AIの危険性とAIの権利と、人工知能に関わる幅広い話題をカバーした中身の濃いプレゼンテーションでした。

とにかく一杉さんのAI論は、常にポジティブで、人間という「生命のしぶとさ」は、思ったより信頼できる気がしてきました。

*プレゼンテーション資料ダウンロード:

シンギュラリティサロン@東京「第3回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第3回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年10月17日(土)13:30-15:3013:30-15:30
場所 航空会館(東京都港区新橋 1-18-1)
題目
13:30-15:00 「ヒト型AIは人類にどのような影響を与えうるか」一杉裕志 (独立行政法人 産業技術総合研究所 人工知能研究センター 脳型人工知能研究チーム)
15:00-15:30 自由討論

定員 40名(先着順)
※入場料無料 

講演概要
ヒトの脳全体の情報処理アーキテクチャ(全脳アーキテクチャ)を模倣することによって実現された汎用人工知能を、「ヒト型AI」と呼ぶことにする。ヒト型AIは、実世界とインタラクションし、自律学習・自律行動をする知的エージェントである。

計算論的神経科学の進展,機械学習技術の成熟、計算機速度の向上等により、遠くない将来にヒト型AIが出現する可能性が高まってきている。この技術が出現した時、どのような形で運用され、その結果、経済、人口動態、政治形態、倫理は長期的にはどう変化し得るだろうか。また、生物種としての人類はどのように変貌していくのだろうか。

筆者がヒト型AIの実現を目指す研究を続けてきた過程でたびたび受けてきた質問と、それに対する筆者の現時点での考えを述べる。

共催
株式会社ブロードバンドタワー

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シンギュラリティサロン@東京#2 塚本昌彦「シンギュラリティとは何か?〜ウェラブルから始まる人類の未来」

さる2015年9月13日、東京・新橋の航空会館にて、シンギュラリティ・サロン@東京「第2回公開講演会」を開催しました。

第2回の講演は、”ウェアラブルの伝道師”塚本昌彦氏による「シンギュラリティとは何か?〜ウェアラブルから始まる人類の未来」。

講演タイトルは3月の大阪開催時と同じでしたが、内容はウエラブルからシンギュラリティへのシナリオが詳細になるだけでなく、Augmented Human(AH)のアプローチや、ISWC2015、医療分野からのアプローチの紹介も交えグレードアップされていました!!
シンギュラリティとは、より広く「科学技術の発展曲線が特異点となる日」であり、超越(トランセンデンス)するのは人工知能ではなく人類である、という論旨に沿って、ウェアラブルから人間強化に向けた活動をユーモアを交えて展開されました。

神戸市が攻殻機動隊の世界の実現するために神戸市公安9課設立したことを受け、公安9課に入れるように活動しているとのこと、
さすが、”ウェアラブルの伝道師”ですね!!

講演後は「AHのアプローチへに賛同する!!」、「人工知能(超知能)に意識や感情は必要なのか」といった質疑応答が続きました。

*プレゼンテーション資料ダウンロード:

シンギュラリティサロン「第9回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティ・サロン「第9回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年10月24日(土)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

題目
13:30-15:00 講演「人工知能の新しい潮流 ~ 汎用人工知能の実現に向けて」市瀬龍太郎国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系)
15:00-15:30 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

講演概要
近年の人工知能技術の発達により,これまでに機械でできなかった多くの知的作業が機械で代替できるようになってきています.この背景には,いくつかの人工知能関連技術の革新があり,その技術は,今後,汎用人工知能に結集していくことが期待されます.本講演では,現在,人工知能の世界で起こっている新たな潮流を概観し,汎用人工知能の実現に向けた展望について述べます.

共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

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WIREDウェブサイトにインタビュー記事掲載

シンギュラリティサロンに登壇いただいた、一杉裕志氏、齋藤元章氏に、松田卓也がインタビューした記事が日本語版WIREDのウェブサイトに公開されています。

講演ではあまり話せなかった、パーソナルな見解や斬新な未来予測など、なかなか読み応えのある記事になっています。

執筆は、保田が担当しました。

「へその緒」でつながる人工知能を目指して:AI研究者・一杉裕志が描く、AIと人が共存する未来

人工知能に恋をしてはいけない:AI研究者・一杉裕志が語るAI社会の倫理、雇用、法律

あと10年で、6リットルに73億人の脳が収まる:PEZY Computing齊藤元章が描く「プレ・シンギュラリティ」の衝撃

シンギュラリティサロン@東京「第2回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第2回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年9月13日(日)13:30-15:00
場所 航空会館(東京都港区新橋 1-18-1)
題目
13:30-14:30 講演「「シンギュラリティとは何か?〜ウェラブルから始まる人類の未来」」塚本昌彦
14:30-15:00 自由討論

定員 40名(先着順)
※入場料無料 

講演概要
国内では多くの人が「シンギュラリティ」の定義を間違えており、非常に狭義に捉えている。さらにそれは未来の方向性として誤った絵であると考えている。本講演では、「ウェアラブル」から始まる人類の未来について、カーツワイルの考えをベースに、独自の「妄想」も加えて述べていく。

共催
株式会社ブロードバンドタワー

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お申し込みはこちらからお願いします。(http://peatix.com/event/112604/view)
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シンギュラリティサロン@東京#1松田卓也「シンギュラリティへの道

さる2015年8月23日、航空会館にて、東京では初めてとなる「シンギュラリティ・サロン@東京第1回公開講演会」を開催しました。

記念すべき東京での第一回目の講師は、わがシンギュラリティサロンの主宰、松田卓也氏。

講演タイトルは2月に大阪で開催した時と同じ「シンギュラリティへの道」でしたが、その中身は、最新の話題や動向も加えられ、さらにグレードアップ!身近なSF映画を通じてさまざまな「人工知能観」を紹介するイントロは、松田氏の定番。そこから、超知能の種類、人工知能の分類を経て、話はシンギュラリティの核心へ。チューリングテストに合格する「1H」のA.I.が現れる2029年のプレ・シンギュラリティ、人工知能が全人類に相当する能力を持つ2045年のシンギュラリティ、さらにその先にはヒューゴ・デ・ガリスの言う「神の機械」がやってくるのか。その真偽は現時点では誰にもわからないものの、漠然とした現実味を感じる未来予測です。専門家へのアンケートでは約半数が2040年代にシンギュラリティが訪れると考えてるのですね。意外に多い!

一方で、スティーブン・ホーキングやイーロン・マスクなど、人工知能の進化が人類を滅ぼすと警鐘を鳴らす科学者・著名人もいます。しかし、松田氏自身は、そういう発言は「ハリウッド的世界観」、すなわち、ある種の空想であって、重要な真実から目をそらすものだとばっさり。人工知能を持つ国ともたざる国が21世紀の先進国と発展途上国を分ける、と逆警告。少子高齢化が進む日本こそ、人工知能の平和利用をリードすべきであり、そうすれば、すべての人間が超知能化し、働かなくてもよくなるような「シンギュラリティ後」の社会を実現できるかもしれない、と自説を展開されました。

後半は、全脳アーキテクチャ勉強会の活動や、Pezy Computingの斎藤元章さんが開発を目指す「ニューロ・シナプティック・チップ」、また、グーグルやIBM、ジェフ・ホーキンス率いる「ヌメンタ」など、国内外の最新動向を紹介し、松田先生自身の「ロードマップ」も披露。それは、10-30人のプチ天才をあつめた「スカンクワークス」型研究組織を作り、15年間でシンギュラリティをおこすというもの。「超知能は現代の黒船。指導層の覚醒と、現代の志士=プチ天才の登場が必要」というメッセージは、2月の話より一段と具体的になってきたと感じました。

東京では初めてのシンギュラリティサロンですが、講演後はさまざまな質問もでて、閉会後の名刺交換でも松田先生と来場者の長い会話が続いていました。

*プレゼンテーション資料ダウンロード:

シンギュラリティサロン#8 石黒 浩「人とロボットの境界」

さる2015年8月29日、グランフロント大阪・ナレッジサロンにて、シンギュラリティ・サロン「第8回公開講演会」を開催しました。

今回も、共催のナレッジキャピタルさんから、とてもクールなプレゼンテーションラウンジをお借りして、同じく共催のブロードバンドタワーさんからは「飲み物(アルコールあり)」無料サービスもご提供いただくという、極めて幸せな状況に盛り上がる中、スポットライトが照らすステージの上に現れたのは、人間なのかアンドロイドなのか区別がつかない、あの石黒浩教授!

人間そっくりのさまざまなアンドロイドを開発してきた石黒教授ですが、実はご自身はロボットに興味はなく、人間に興味があるからアンドロイドを作っているとは意外な事実。しかも、その裏には「人間嫌い」があるというのでさらに意外。しかし、お話が、人間としてのアイデンティティとは何か、「人の気持ちを考える」ことはできるのか、そもそも人間とは何かなど、どんどん哲学的な話題になっていく中、石黒教授のめざす方向がおぼろげながらわかってきたように思いました。石黒教授は哲学者なんですね!でも、ちょっと真面目な話が続くと、まわりを気づかってギャグを入れるなど、さすがエンターテイメント志向の大阪の研究者。というか、世界で石黒教授にしかできないパフォーマンス。これもまた、人間研究の成果なのでしょうか!

「アンドロイドは年を取らないので、僕も年をとってはいけないんです。それで、整形手術を受けたんですよ。年取ったアンドロイド作るより、自分が整形手術を受けたほうが安いから」と、冗談か本気か区別がつかないことを話す実物の石黒教授は、とにかくすごい存在感。講演の最初から最後まで、百名近くの聴講者は石黒教授の話に釘付け。数十秒に1回のペースで爆笑の渦に巻き込まれながら、まさに時間がたつのを忘れる、ハイクオリテイなショーのような雰囲気でした。会場といい、飲み物といい、そして、エンタメ性あふれるお話と言い、今までにない、今まででもっともハイテンションなシンギュラリティサロンでした。

*今回はプレゼンテーション資料の公開はありません。

シンギュラリティサロン#7 齊藤元章「Changing the Game ~次世代スパコン開発からAGI開発へ~」

さる2015年7月25日、グランフロント大阪・ナレッジサロンにて、シンギュラリティ・サロン「第7回公開講演会」を開催しました。

今回の講師は、たった10名ほどのチームで世界最先端のスーパーコンピュータ・チップを開発している齊藤元章さん(株式会社PEZY Computing/株式会社ExaScaler/UltraMemory株式会社)。

講演サマリは、松田先生がFacebookグループへ投稿された文章をそのまま掲載します。日本発の画期的なハードウェアへの、熱い期待が感じられる文章です!

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斉藤さんの公開講演会が無事終了しました。いや驚天動地のお話しでした。結論から先に書くと、地球の全人口73億人分のシナプス接続と処理能力を6リットル程度の体積内に収めることが可能になるというのです。

 それを可能にする技術は慶応の黒田教授が開発した磁界結合によるTCIというインターフェイスです。詳しくは日経エレクトロニクス2015年7、8月号の記事「Exa級の高性能機を目指し半導体・冷却・接続を刷新」(上下)の下、P75の注13にあります。

もしそれが可能であれば、ハード的にはシンギュラリティを達成する技術的基盤が、2045年とは言わず、あと10年程度で達成できるというのです。開発ロードマップ(上、P103、表2)を見ると、2019年からNeuro-Synaptic Processing Unitの試作と検証、2020年末にはサンプル出荷とあります。当初は上記ほどの密度はないと思いますが、それにしても人一人分のシナプス数100兆は詰められるのではないでしょうか。
講演でのお話は1) 経歴、2) スパコン、 3) AGIと分かれました。

1) 斉藤さんは本来は東大の放射線科のお医者さんです。それが診断機器を開発してシリコンバレーで医療系ベンチャー企業を立ち上げ、現在では300人を超える従業員を擁しています。しかし斉藤さんは、2011年にそこを辞めて、日本で画像解析用のCPUチップの開発を行います。それは1024コアのMIMDチップであるPEZYです。

2) ところが昨年あった理研の牧野淳一郎さん(宇宙物理学者、重力多体問題専用計算機GRAPE開発者)から、スパコン作りを勧められ半年あまりで完成させます。現在、高エネルギー研究所で2台、理研で1台稼働しています。速度は1PFLOPSの程度です。しかし大きさは大き目の洗濯機が5台といったものです。それは昨年のグリーン500で2位となり、今年は1位を取る予定です。2020年末までには、30-36PFLOPSのスパコンをたった4台の液浸槽で実現する予定です。ちなみに京コンピュータは、ほぼ10PFLOPSですが、その大きさはみなさんご存知の通りです。その近い先には1エクサフロップスのスパコンがあります。

3) ニューロチップの話は冒頭に述べた通りです。

日本の通弊ですが、斉藤さんが日本で開発した機器に対しては、日本の大企業は見向きもしなかったそうです。東大発ベンチャーのSHAFTは日本で支援を受けられず、DARPAの支援を受けて、Googleに買われました。これも東大発ベンチャーの斉藤さんはアメリカで成功して日本に戻ってくると、政府系の支援を受けられました。このようにスパコンチップの製作には成功したのですが、日本の専門家にはネガティブな人もいるようです。

全脳のコミュニティとしては、脳をエミュレートするハードは、近い将来、日本でできるはずだから、その上で走るアルゴリズムを作ることが大切です。
またPEZYのスパコンも、独自チップであるので、ソフト面はまだ弱いと思われます。やはり日本のコミュニティが(足を引っ張るのではなく)、総力を挙げて支援すべきと思います。日本発の技術を支援しないで、つぶすのがお得意の日本の体質を変えなければ、日本は確実にダメになります。

(by 松田卓也)

*プレゼンテーション資料ダウンロード:

シンギュラリティサロン@東京「第1回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティサロン@東京「第1回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年8月23日(日)13:30-15:30
場所 航空会館(東京都港区新橋 1-18-1)
題目
13:30-15:00 講演「シンギュラリティへの道」松田卓也
15:00-15:30 自由討論

定員 40名(先着順)
※入場料無料 

講演概要
こちらをご覧ください。

共催
株式会社ブロードバンドタワー

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講演は終了しました。多数のご来場、ありがとうございました。

シンギュラリティ・サロン「第8回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティ・サロン「第8回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年8月9日(日)18:00- 20:00
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンラウンジ(アクセスはこちら

題目
18:00-19:30 講演「人とロボットの境界」石黒 浩 (大阪大学基礎工学研究科教授(特別教授) ATR石黒浩特別研究室室長(ATRフェロー)
19:30-20:00 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

講演概要
人と機械の関係とは?人はその体をどこまで機械に置き換えても人でいられるのか?ロボットは人になることができるのか?ロボットは人と同じような心を持つことができるのか?これまでの研究を振り返りながらこれらの疑問について議論する.

共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

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講演は終了しました。多数のご来場、ありがとうございました。

シンギュラリティ・サロン「第7回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティ・サロン「第7回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年7月25日(土)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプロジェクトルームG/H(アクセスはこちら
題目
13:30-15:00 講演「Changing the Game ~次世代スパコン開発からAGI開発へ~」齊藤 元章(株式会社PEZY Computing 創業者・会長)
15:00-15:30 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 36名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでイベント名とお名前を伝えてください。

講演概要(仮)
2014年夏、ある新しい半導体が日本で誕生した。純国産プロセッサとして独自開発された同半導体は、画期的仕様と性能に加え、特筆すべき省電力性を備えている。
その大規模プロセッサを京速計算機「京」と同じ8万8128個使用した場合、理論上は「京」の128倍に上る性能を持つスーパーコンピュータが実現される。この性能は1.28エクサフロップスと言い表され、人類が初めて「エクサ」という数値単位の演算性能に到達することになる。
その数値単位の性能によるコンピュータ処理は「エクサスケール・コンピューティング」と呼ばれ、新たに「前特異点」とも定義すべき大きな変革をもたらす可能性を秘めている。「エネルギーがフリーになる」「働く必要のない社会が出現する」「人類が不老を得る」……。
世界コンピュータ・ランキング消費電力性能部門「Green500」で、独自技術により世界第2位を獲得した研究開発者が描きだす鮮烈な未来。
(齊藤 元章著「エクサスケールの衝撃」概要より)

共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

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定員に達しましたので申込みは締め切りました。たくさんのご応募、ありがとうございました。

シンギュラリティサロン#6 山川 宏「全脳アーキテクチャ実現への長き道のりをいかに支えるか」

さる2015年7月5日、グランフロント大阪・ナレッジサロンにて、シンギュラリティ・サロン「第6回公開講演会」を開催しました。

今回は、ドワンゴ人工知能研究所の山川宏所長がご登壇、「全脳アーキテクチャ実現への 長き道のりをいかに支えるのか − WBAIが目指すべき姿とは −」というタイトルでお話いただきました。ドワンゴ人工知能研究所は企業組織ですが、直近のビジネスが目的ではなく、「次世代のための贈り物となるような人工知能」を創造することを目指しているとのこと。その成果は学会等で公表し、開発ソフトはオープンライセンス(Apacheライセンス等)で公開するなど、オープンな活動を行っていくそうです。

山川さんらが研究する汎用AIとは、設計時の想定を越えたあたらしい問題を解決できる、いわば「ジェネラリスト的AI」のことで、AI研究は特化型から汎用型へ進んでいると山川さんは指摘。この特化型AIから汎用AIへの架け橋になるのが「領域知識学習(学習を可能とするための知識を学ぶ方法)」であり、人間の脳では大脳新皮質がこの領域知識学習をつかさどっているとの知見を紹介されました。(この点で、「深層学習は、機械学習においては平均的イノベーションだが、人工知能にとってはクリティカルなイノベーションである」と考えているとのこと。)このような汎用AIを実現するベストなアプローチが、脳全体のアーキテクチャをヒントにして人間並みの汎用人工知能を創る「全脳アーキテクチャ(Whole Brain Architecture:WBA)」である、というのが山川さんらの主張です。

WBAの中心となる仮説は「脳はそれぞれよく定義しうる(アルゴリズムに書き下しうる)機能を持つ(一部未知を含む)機械学習器が一定のやり方で組み合わされる事で機能を実現しており,それを真似て人工的に構成されたできる限り高い粒度での(抽象度の高い)機械学習器を組み合わせることで、人間並みかそれ以上の能力を持つ汎用の知能機械を構築可能である」というもの。山川さんはこれを、深層学習における成功を脳全体に拡張するようなもの、ととらえているそうです。

また、WBAは国内に関連分野の研究者が数多くおり、「物量よりも頭脳勝負」の研究分野であることから、日本のポテンシャルを活かしやすく、日本発のAIとして大きな可能性があるとのことです。このWBA研究の裾野をひろげるため、「NPO法人・全脳アーキテクチャイニシアティブ(WBAI)」を発足し、基礎研究だけでなく、情報公開や分野連携、人材育成や啓蒙活動に取り組むとのこと。ハッカソンや若手を中心とした勉強会開催などの活動も行っていくそうです。WBAIが、さまざまな人が参加する、WBA開発の共通プラットフォームになることが期待されます。

最後に、汎用AIのインパクトは”HELPS”ーHumanity(哲学)、Economics(経済学)、Legal(法学)、Political(政治学)、Social(社会学)の観点が必要。技術者以外の幅広い分野の連携を通じて、世の中全体として考えるべきとの提言もありました。「共有財産としての多様な人工知能と,時に拡張された人類によって生態系ーEcSIA(Ecosystem of Shared Intelligent Agents )ーが形成される」という未来観のもと、山川さんは2030年(もしかしたら2020年代前半)には汎用AIが開発されると予測。人類がAIとともに歩む未来にむけて、その素地を醸成する活動が今から必要だ、と述べられました。

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本公開講演会は、ナレッジサロンを運営する一般社団法人ナレッジキャピタルの共催をいただくことになり、今回はナレッジサロン会員も多数参加、会場もプレゼンラウンジを使わせていただきました。定員100名の同ルームはほぼ満員で、福島からのオンライン参加もあり、エネルギッシュな山川さんの講演の後には、会場・ネットからも多数の質問が出て、いつも以上に熱気あふれる公開講演会となりました。すばらしい会場の提供と運営にご協力いただきましたナレッジキャピタルのスタッフの方々に感謝申し上げます。

*プレゼンテーション資料ダウンロード:

宇宙技術および科学の国際シンポジウム カルチュラル・ナイトに松田卓也氏登壇

松田卓也氏が登壇する「2045年問題」関連の、次のイベントが神戸で開催されます。お申し込み不要ですので、ぜひご参加ください!

第30回 宇宙技術および科学の国際シンポジウム(ISTS)兵庫・神戸大会 カルチュラル・ナイト
講演 松田卓也 「2045年問題 コンピュータが人類を超える日」
対談 松田卓也、野尻抱介(SF作家)、司会:山崎直子(宇宙飛行士)
日時 2015年7月7日 19:00-21:00
場所 神戸コンベンションセンター・メインホール
※お申し込み不要

http://www.ists-kobe.com/

シンギュラリティサロン#5 白山 晋 「ディープラーニングによって人工知能は実現できるか」

さる2015年6月20日、グランフロント大阪・ナレッジサロンにて、シンギュラリティ・サロン「第5回公開講演会」を開催しました。

今回は、東京大学の白山晋さんを講師に迎え、今、話題のディープラーニングについてお話をいただきました。

前半はニューラルネットワークからディープラーニングにつながる、技術的な解説。ディープラーニングは、ニューラルネットワークの層が深くなったものとみなせること、また、ニューラルネットワークは脳の情報処理にヒントを得たものだが、いったんモデル化された後は純粋に数理的な処理の問題となり、生物の脳で行われている情報処理と同一である保障はない、ということなどを、数式と実例を交えて丁寧に説明してくれました。

後半の、「人の知能を定量的に測ることができるか」という問題については、少なくとも行動を数値化することはでき、そこから知能の定量評価ができるかもしれない、という仮説をヒトの視覚を例にしてお話いただきました。

ディープラーニングはパラメータ依存性、つまりノウハウに依存する部分がまだ大きいことなどから、白山さんは、ディープラーニングで強い人工知能をを実現するのは難しいのではないか、という見方。しかし、逆に言えば、ディープラーニングのパラメータ探索が脳の情報処理の解明につながる可能性もあり、また、ニューラルネットワークはすでに産業のさまざまな分野で実用化されていて、脳科学の知見をうまく取り入れればディープラーニングが発展する可能性もある。まずは応用範囲を拡大して使っていくことが大事なのでは、という提言もありました。

現在「バズワード」的に使われる「ディープラーニング」という技術を実践的・数理的に分析したお話には、多くの示唆がありました。比較的数式が多いプレゼンテーションでしたが、それゆえに、じっくりと勉強できる貴重な資料です。

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シンギュラリティ・サロン「第6回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティ・サロン「第6回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年7月5日(日)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロンプレゼンテーションルーム(アクセスはこちら
題目
13:30-15:00 講演「全脳アーキテクチャ実現への長き道のりをいかに支えるか」山川 宏 (ドワンゴ人工知能研究所 所長)
15:00-15:30 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 100名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

講演概要
人間並みに汎用的な知能を備えた高度な人工知能を工学的につくり上げるための研究開発アプローチとして,人間をはじめとする脳全体の情報処理アーキテクチャを参考とすることが最有力であると考え,このアプローチを「全脳アーキテクチャ」と呼んでいます.近年における計算機リソースの増大と機械学習の進歩,さらに神経科学知見の急速な蓄積により,このアプローチが現実的なものになってきました.

本講演では,まず全脳アーキテクチャの概要を述べると共に,現状の研究動向について述べます.そして人間レベルの汎用人工知能の実現に到達するまでの,数十年に渡る長い道のりにおいて一貫して脳に学ぶ研究方針を堅持することを宣言する組織としてのNPO発足の準備を進めていることについても触れます.

共催
株式会社ブロードバンドタワー、一般社団法人ナレッジキャピタル

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定員に達しましたので申込みは締め切りました。たくさんのご応募、ありがとうございました。

シンギュラリティ・サロン「第5回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティ・サロン「第5回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年6月20日(土)14:00- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン・プロジェクトルームG/H(アクセスはこちら
題目
14:00-15:00 講演「ディープラーニングによって人工知能は実現できるか」白山 晋 (東京大学大学院工学系研究科・システム創成学専攻・准教授)
15:00-15:30 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 36名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

講演概要
ニューラルネットワークは,脳の情報処理にヒントを得て生まれ,脳を模倣するように発展してきた学習器として知られている.ディープラーニングは,それまでのニューラルネットワークの欠点を補う形で提案されたものである.文字認識や画像認識などで高い性能が示され,研究が急速に進むことになる.しかし,得手不得手があることがわかってきている.また,不得手を克服するための研究も進んでいるが,画像や音声のような特徴空間を介して再構築できる対象以外では苦戦しているということも聞く.
 ディープラーニングを“人工的に知識を取得する手段,あるいは生み出す仕組みそのもの”としてみれば,人工知能の文脈でその発展を見ていくのがよいかもしれない.一方,特徴量抽出の一つの方法や最適化問題の一つの解法手段などというような見方をすれば,脳の情報処理を模倣するという意味(意義)は薄れる場合も多い.例えば,工学では,人工知能という文脈を離れてニューラルネットワークが使われることも少なくない.「ディープラーニングによって人工知能は実現できるか」は,“人工知能”,あるいは“知識”の定義の問題に帰着するように思える.
 この講演の前半では,ディープラーニングの原理を確認するとともに,そのメカニズムについて出来るだけわかりやすく説明することで,“人工知能”,あるいは“知識”について考える契機を提供したいと思う.
 後半では,個人が持つ,隠れた(あるいは隠された)知識に注目する.知能の定義の問題を残すことになるが,人間1人の知能を定量化できるか(測ることができるか)という問題について考えてみたい.具体的には,行動計測によって個人の行動の違いが明らかにされたいくつかの事例を紹介することからはじめる.それらの事例にもとづき,熟練者と非熟練者(専門家と非専門家)の行動の違いから隠れた知識が顕在化される可能性について述べる.

共催
株式会社ブロードバンドタワー


定員に達しましたので申込みは締め切りました。たくさんのご応募、ありがとうございました。
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シンギュラリティサロン#4 松田卓也 X 塚本昌彦「私たちはシンギュラリティへの道をどう進むべきか」

さる2015年5月23日、グランフロント大阪・ナレッジサロンにて、シンギュラリティ・サロン「第4回公開講演会」を開催しました。

今回は当サロンのリーダーである松田卓也氏・塚本昌彦氏の登壇の「ダブル登壇」。以前おこなわれた両氏の講演をふまえ、「私たちはシンギュラリティの道をどう進むべきか」というテーマを設定、テーマに関するそれぞれの意見をショート・プレゼンで述べた後、来場者の質疑応答も加えた、はじめての対談形式のサロンを企画しました。

きたるべきAI時代にそなえ「プチ天才」を集めた少数精鋭チームを作るべき、という松田氏と、まずはウェアラブルから始めて、埋込み型デバイス、ナノボット・マインドアップローディングへと進むべきという塚本氏。「人類は『超知性』へと進化する」という方向性は一致する中でも、部分的には微妙な違いもあり、今後、人工知能に関するさらに枠をひろげた議論がますます重要になりそうです。

あいかわらずの鋭いユーモアも交えたお二人のトークの後は、ナレッジサロンのソファに移動して恒例の意見交換を行いました。

*プレゼンテーション資料ダウンロード:


【講演内容変更のお知らせ】シンギュラリティ・サロン「第4回公開講演会」

シンギュラリティ・サロン「第4回公開講演会」へのご応募、ありがとうございました。
諸事情により、本講演会の講演者・講演内容が次の通り変更になりましたのでお知らせします。

  • 講演者:「山川宏(ドワンゴ人工知能研究所)」から、「松田卓也(神戸大学名誉教授)、塚本昌彦(神戸大学教授)」に変更。
  • 講演内容:山川氏の講演「全脳アーキテクチャ実現への長き道のりをいかに支えるか」から、松田・塚本両氏による対談「私たちはシンギュラリティへの道をどう進むべきか」に変更

開始日時・開催場所には変更はありません。以下に改訂後のイベント内容を掲載します。

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日時 2015年5月23日(土)13:30- 15:00
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン・プロジェクトルームG/H(アクセスはこちら
題目
13:30-14:30 対談「私たちはシンギュラリティへの道をどう進むべきか」 松田卓也(神戸大学名誉教授・シンギュラリティを語る会代表)、塚本昌彦(神戸大学教授)
14:30-15:00 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

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講演者・講演内容に変更が生じましたこと、まことに申し訳ありません。心よりお詫び申し上げます。
しかし、変更後の内容(対談)もエキサイティングな「シンギュラリティ論」になる予定ですので、変わらずご参加いただけましたら、運営者一同うれしい限りです。

なお、不参加の方は、admin@singularity.jpあて、ご一報いただければありがたいです。

※本公開講演会は、株式会社ブロードバンドタワー様の後援をいただいています。

シンギュラリティ・サロン「第4回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティ・サロン「第4回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年5月23日(土)13:30- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン・プロジェクトルームG/H(アクセスはこちら
題目
13:30-15:00 講演「全脳アーキテクチャ実現への長き道のりをいかに支えるか」山川 宏 (ドワンゴ人工知能研究所 所長)
15:00-15:30 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 36名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン受付けでお名前を伝えてください。

講演概要
人間並みに汎用的な知能を備えた高度な人工知能を工学的につくり上げるための研究開発アプローチとして,人間をはじめとする脳全体の情報処理アーキテクチャを参考とすることが最有力であると考え,このアプローチを「全脳アーキテクチャ」と呼んでいます.近年における計算機リソースの増大と機械学習の進歩,さらに神経科学知見の急速な蓄積により,このアプローチが現実的なものになってきました.

本講演では,まず全脳アーキテクチャの概要を述べると共に,現状の研究動向について述べます.そして人間レベルの汎用人工知能の実現に到達するまでの,数十年に渡る長い道のりにおいて一貫して脳に学ぶ研究方針を堅持することを宣言する組織としてのNPO発足の準備を進めていることについても触れます.

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※本公開講演会は、株式会社ブロードバンドタワー様の後援をいただいています。

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定員に達しましたので申し込みは終了しました。多数のご応募ありがとうございました。
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シンギュラリティサロン#3 一杉裕志 「ヒト型AIは人類にどのような影響を与えうるか」

さる2015年4月18日、グランフロント大阪・ナレッジサロンにて、シンギュラリティ・サロン「第3回公開講演会」を開催しました。

今回のテーマは、産業技術総合研究所の一杉裕志氏による「ヒト型AIは人類にどのような影響を与えうるか」。一杉氏は、人工知能、神経科学、認知科学の領域を横断した汎用人工知能(AGI)開発をめざす産学官連携グループ、『全脳アーキテクチャ -whole brain architecture-』のリーダーの一人でもあります。

一杉氏は冒頭「人間の脳のしくみは、一般の人が思っている以上に解明されている」と言い、これまで書かれた論文を検索するだけでも十分な情報が得られると主張。プレゼンテーション前半の技術面の解説では、人間特有の大脳皮質は6層からなるコラム構造をもっており、その情報処理アルゴリズムはベイジアンネットで説明できるという知見を紹介。これを元に開発されるヒト型AIは、人間の脳と同じ思考特性をもち、人間と同じように学習していくこと、そして、ヒト型AIは人間社会のしくみに適合しやすく、将来は機械的AIよりも早く、安く開発できるだろうと述べられました。

プレゼンテーション後半は、ヒト型人工知能が社会に与える影響と安全面での対策について、さまざまな面から問題提起と解決案を提示。ヒト型AIと社会の関係を、幅広い視点に独自の見解を交えながら、わかりやすくお話いただきました。「人が同情しやすいAI(ロボット)は危険。かわいくないAIを開発するような法規制が必要」という提言など、いずれも「目から鱗が落ちる」ようなユニークな提言でした。

お話に触発された会場の参加者からも多数の質問・意見がだされ、熱気に満ちた2時間でした。

*プレゼンテーション資料ダウンロード:

シンギュラリティ・サロン「第3回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティ・サロン「第3回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年4月18日(土)14:00- 15:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン・プロジェクトルームG/H(アクセスはこちら
題目
14:00-15:00 講演「ヒト型AIは人類にどのような影響を与えうるか」一杉裕志 (独立行政法人 産業技術総合研究所 ヒューマンライフテクノロジー研究部門)
15:00-15:30 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 36名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン入り口でお迎えしますので、入口ロビーでお待ちください。

講演概要
ヒトの脳全体の情報処理アーキテクチャ(全脳アーキテクチャ)を模倣することによって実現された汎用人工知能を、「ヒト型AI」と呼ぶことにする。ヒト型AIは、実世界とインタラクションし、自律学習・自律行動をする知的エージェントである。
計算論的神経科学の進展,機械学習技術の成熟、計算機速度の向上等により、遠くない将来にヒト型AIが出現する可能性が高まってきている。この技術が出現した時、どのような形で運用され、その結果、経済、人口動態、政治形態、倫理は長期的にはどう変化し得るだろうか。また、生物種としての人類はどのように変貌していくのだろうか。
筆者がヒト型AIの実現を目指す研究を続けてきた過程でたびたび受けてきた質問と、それに対する筆者の現時点での考えを述べる。

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定員に達しましたので申込みは締め切らせていただきました。多数のご応募ありがとうございました。
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シンギュラリティサロン#2 塚本昌彦「シンギュラリティとは何か?〜ウェアラブルから始まる人類の未来」

さる2015年3月2日、グランフロント大阪・ナレッジサロンにて、シンギュラリティ・サロン「第2回公開講演会」を開催しました。

第2回の講演は、”ウェアラブルの伝道師”塚本昌彦氏による「シンギュラリティとは何か?〜ウェアラブルから始まる人類の未来」。

「世の中一般のシンギュラリティの定義に異論がある」という塚本氏は、シンギュラリティの主役は人工知能ではなく「超知能」であると主張、シンギュラリティとは、より広く「科学技術の発展曲線が特異点となる日」であり、超越(トランセンデンス)するのは人工知能ではなく人類である、という論旨をユーモアを交えて展開されました。

そして、結論は「人類が超越した超知能への第一歩は『ウェアラブル』から始まる」。さすが「ウェアラブルの伝道師」です!

講演後は「人工知能(超知能)のリスクは今までの科学技術とどう違うのか」、「人工知能(超知能)ほんとうに意識をもつことができるのか」といったディープな質疑応答が続き、閉会後もナレッジサロンで(お酒を飲みながら)塚本・松田氏と出席者の間で熱い議論がかわされました。

*プレゼンテーション資料ダウンロード:

超知能をテーマにした連載小説、オンライン連載開始!

松田卓也氏の描きおろし小説「森君とギリシャの神々による世界征服と超知能への道」のオンライン連載が始まりました。
世界征服と超知能作成のノウハウがつまった、かなり「ぶっとんだ」SF小説です。ぜひご愛読を!

「森君とギリシャの神々による世界征服と超知能への道」概要

ポスドクをしているしがない高学歴ワーキングプアーの森法外くん。ある日、ビーナスやゼウスなどのギリシャの神々に、ともに世界征服を行おうと提案される。アメリカに先駆けて、日本からシンギュラリティを起こし、超知能を作って世界の平和を守ろうというのである。森君は学問と戦いの女神アテナの特訓を受け、愛と性と繁殖の女神ビーナスの誘惑をうけながら成長していく。そして日本で超知能を作るための活動を開始する。

»「森君とギリシャの神々による世界征服と超知能への道」

シンギュラリティ・サロン「第2回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティ・サロン「第2回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年3月2日(月)19:00-20:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン・プロジェクトルームG/H(アクセスはこちら
題目
19:00-20:00 講演「シンギュラリティとは何か?〜ウェアラブルから始まる人類の未来(仮題)」塚本昌彦(神戸大学大学院神戸大学大学院工学研究科教授・特定非営利活動法人ウェアラブルコンピュータ研究開発機構理事長)
20:00-20:30 自由討論
(講演・自由討論の配分は、当日の状況にあわせて調整します)

定員 36名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン入り口でお迎えしますので、入口ロビーでお待ちください。

講演概要
国内では多くの人が「シンギュラリティ」の定義を間違えており、非常に狭義に捉えている。さらにそれは未来の方向性として誤った絵であると考えている。本講演では、「ウェアラブル」から始まる人類の未来について、カーツワイルの考えをベースに、独自の「妄想」も加えて述べていく。

講演申込み
※申込みは終了しました。

シンギュラリティサロン#1 松田卓也「シンギュラリティへの道」

シンギュラリティ・サロン「第1回公開講演会」を開催しました。

記念すべき第一回の講演は、松田卓也氏による「シンギュラリティへの道」。

シンギュラリティとは何か?という解説に始まり、SF映画の中のシンギュラリティ、シンギュラリティ概念の歴史、そして超知能への道まで、シンギュラリティに関するさまざまな知識・情報がつまった、中身の濃い1時間半でした。

講演後は会場から多数の質問があり、活発な質疑応答も行われました。

*講演の概要はこちらをご覧ください。
*プレゼンテーション資料ダウンロード:

「シンギュラリティへの道」講演概要

あと30年でシンギュラリティ(特異点)がやってくると言われている。シンギュラリティとは技術的特異点(Technological singularity)とも言われ、人工知能(Artificial Intelligence)の能力が人類の能力をはるかに超越する時点、または出来事をいう。米国の未来学者で発明家のレイ・カーツワイルは2045年頃に人類文明は特異点に突入すると予測している。特異点で生まれるであろう、人類をはるかに超越した人工知能を超知能(Superintelligence)とよぶが、それがどんなものなのかはまだはっきりとはしない。人間自身が人工知能と一体化して超人間(Trans Human)になり、それが超知能だという説、コンピュータ上の機械知能が進化して機械超知能になるという説などいろいろある。

いずれにせよ超知能が生まれると、人類に大きな影響が及ぶであろうことは確かである。なぜなら超知能は人間よりも圧倒的に賢いので、科学技術が爆発的に進歩するからである。極端なことを考える学者は、超知能は新しく宇宙を作り出すとまで言う。それも千年先とかではなくて、21世紀後半のことだという。新しい宇宙を作るというのは極端にしても、特異点後の人類の歴史は現在、我々が見ている世界とは非常に異なったものになることは想像できる。

そもそも特異点という言葉は、数学的には変数が無限大になる点をいう。一般相対性理論では、時空の曲率が無限大になるところが特異点である。特異点の向こうがどうなっているかは、理論的に予言できない。その向こうが予測できないという意味で、米国の数学者でSF作家のバーナー・ビンジが、超知能が現れる時を特異点と名付けた。

特異点後の世界がどうなるかは、まだ誰もわからない。カーツワイルは楽観論で、超知能のおかげで、人類が現在抱えている様々な諸問題、例えばエネルギー問題、資源枯渇の問題、環境汚染の問題、食糧問題、人口爆発の問題などが全て解決して、人類はユートピアの時代に突入するという。人間は死ななくなるとまで言う。すくなくとも人々は働かずに遊んで暮らせるだろう。

しかし著名な宇宙物理学者でケンブリッジ大学のスティーブン・ホーキング博士や、電気自動車のテスラ・モーターズのイーロン・マスクは、超知能はとても危険で、人類はそれにより滅ぼされるだろうと警告している。マスクは、あと5年でロボットは人々を殺し始めるだろうと警告している。オックスフォード大学の哲学者で、人類の未来研究所所長のニック・ボストロム教授は、超知能により人類が滅びる確率は5%であると試算している。

一方、専門家の多くは、中間的立場で、いいことも悪いこともあるだろうという。ユートピアになることもない代わりに、人類が滅びることもない、もっと現実的な未来を想像する。しかしそうであっても、特異点後の人類世界が、今とは大きく変わっていることは想像に難くない。

実は特異点など来なくても、人工知能とロボットの発達で、人類社会はすでに大きな影響を受けつつある。具体的に言えば人工知能とロボットが知的労働者、肉体労働者の仕事を代替するので、多くの人が失業するであろうという。これを技術的失業と呼ぶが、それはすでに起き始めており、あと10-20年で現在の仕事の半分がなくなってしまうという研究もある。ともかく、これからの社会は人工知能とロボット、コンピュータ、ネットの発達を無視しては語れないのである。

超知能が現れると人類が滅亡する可能性もあるとすると、そんな危険な研究はやめてしまえば良いという考えは当然あり得る。しかしそれは止められないだろうというのが私の観測である。現在、米国政府とEUは人工知能、ロボット、脳の研究に膨大な研究投資を行っている。さらにGoogle、Facebook、Microsoft、IBMなどの米IT大企業は、政府機関の10倍以上の研究投資を行っている。政府の目的は将来の世界における経済、軍事、科学技術における覇権獲得である。特に米政府にとっては中国の挑戦を退けるためには、超知能に向けた研究開発を止めるわけにはいかないのだ。IT大企業も経済覇権をかけて争っている。つまり軍事と金儲け、標語的にいうとペンタゴンとウオールストリートがある限り、この進歩は止められないのだ。

翻って我が日本の現状を見ると、超知能に対する取り組みは、政府も大企業もほとんどない。あったとしても予算規模で欧米の1/10-1/100程度である。国家は殆ど関心を持っていないように見える。日本の現在の最大の問題は少子高齢化とそれにともなう国力の衰退であろう。経済活動において、物やサービスの生産量は労働人口×生産性である。1960年代から1990年代までの日本は生産年齢人口割合(労働力人口比)が高かった。つまり若かったのである。これを人口ボーナスといい、日本が高度経済成長を遂げた理由はひとえにそれである。ところが1990年代に韓国、中国に追い越され、現状ではアフリカを除いて、世界の最低線を低迷しているだけでなく、今後もますます低落する。これを人口オーナスと呼ぶ。今後の日本の衰退は予定されているのである。しかし先の式から分かることは、たとえ労働力人口が少なくても、生産性が上がれば挽回できるはずである。人工知能とロボットの進歩は生産性を劇的にあげることにより、人口オーナスを挽回できる可能性を秘めている。日本のこれからの道は生産性の劇的な上昇以外にないと私は思う。欧米諸国が競って研究投資をしている中、日本だけが何もしないでいては、ほぼ確実に日本は破綻する。日本の指導層の覚醒が必要である。

松田卓也

シンギュラリティ・サロン「第1回公開講演会」開催のお知らせ

シンギュラリティ・サロン「第1回公開講演会」を、次の通り開催します。

日時 2015年2月7日(土)16:00-17:30
場所 グランフロント大阪・ナレッジサロン・プロジェクトルームC/D(アクセスはこちら
議題
16:00-17:00 講演「シンギュラリティへの道」松田卓也
17:00-17:30 自由討論

定員 24名(先着順。申し込み多数の場合は、悪しからずお断りする場合があります。)
※入場料無料 ご来場の際はナレッジサロン入り口でお迎えしますので、入口ロビーでお待ちください。

*講演の概要はこちらをご覧ください。

✳︎定員に達しましたので、申し込みは締め切らせていただきました。
 多数のご応募ありがとうございました。

第一回シンギュラリティ研究会

 

Collective Intelligence by Hamed “Kay” Khandan
Self Introduction
Introduction
Computing Paradigms
Two Important Lessons From Minsky
Collective Intelligence
A Guided Tour to Collective Intelligence
The Mother of All A.I.
Intelligence In Cellular Automata
Artificial Life
Collective Intelligence via Massive Particles
Collective Intelligence in Distributed Robotics
Collective Intelligence via Ensemble Methods
My Contributions
Motivation
New Software Concept
Start with Philosophy
From Object-Oriented to Agent-Based
What is KnoRBA?
KnoRBA Architecture at a Glance
Architecture of Program in KnoRBA: Unlayered & Decentralized
KnoRBA fo Java
KnoRBA for C++ & HPC
Cross-Platform Ping Pong
Bubbles on Linux
What does this work mean, so far?
Sociometric Computing
Capitalist Society
Contract Procedure
Social Behavior (Micro-Level)
In Action
Current Project

シンギュラリティ「プレ」研究会

1. 全自動ブックスキャナの開発
2. Preferred Infrastructure を友人と起業
3. 並列計算機向けプログラム生成・自動チューニング言語Paraisoの開発
4. 汎用・お手軽最適化インターフェイスcmaesの開発
5. Preferred社のオンライン機械学習Jubatusを応用したアセンブリ最適化機y-schedularの開発
6. アセンブリ最適化技術Nanoblock Unrollの開発
7. 物理量の次元を扱えるHaskellの型システムunitsの開発


WIREDスペシャルトークに出演

さる6月16日、東京・東劇ビルで開催された「松田卓也博士『トランセンデンス』を語る! 特別試写会」に、松田卓也がゲストとして出演しました。

当日は、映画「トランセンデンス」試写に先立ち、WIRED日本語版編集長・若林恵と松田卓也によるスペシャルトーク・イベントを開催。「2045年問題」に関する来場者からの質問に松田が答えるという形で、トーク&対談を行いました。

参考:マイナビニュース「人工知能が意識を持つのは遠くない? – 「トランセンデンス」トークイベント

WIREDに松田のインタビュー掲載

WIREDウェブサイトにて、映画「トランセンデンス」公開記念・特別企画「2045年、人類はトランセンデンスする?」が公開されました。

本企画は、WIRED日本語版編集長・若林恵による松田卓也へのインタビューをフィーチャーしたものです。人工知能にまつわる技術的・社会的トピックスを、わかりやすく解説しています。(記事執筆は、保田充彦が行いました。)

WIREDインタビュー
WIRED 松田卓也

人工知能学会・映画「トランセンデンス」共同特別企画「エヴリンの夢」

2014年5月14日、愛媛大学にて、人工知能学会と映画「トランセンデンス」による共同特別企画「エヴリンの夢」が開催されました。

参考
人工知能学会全国大会 映画「トランセンデンス」共同特別企画~ エヴリンの夢 ~@JSAI2014(JSAI2014)
人工知能学会全国大会2014(JSAI2014)告知ページ
イベント告知ブローシャ
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